津守滋の発言 (国際問題に関する調査会)

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○参考人(津守滋君) イスラエルをどう扱うかというのは実は大変重要な問題です、御指摘のとおり。
 実は、ケネス・ポラックのこの論文では、イランはこれを、こういう枠組みを作るのを、構築するためにイスラエルを入れたらどうかと言い出すんじゃないかということを書いているんです。しかし、結論的には、イスラエル入れるべきではないと思います、湾岸だけで作るべきだ。イスラエルを入れますともうできません、これは多分、できない。
 こういうものを作ったからといってイスラエル脅威に感ずる必要はないんで、そのためにアメリカやヨーロッパや日本がオブザーバーあるいはPMC方式へ入るわけですし、それから、そもそも脅威認識という点からいいますと、冷戦が終わったときに、いわゆる敵、アドバーサリーがなくなって不確定要因が今後の対象だと、安全保障のですね、という言葉がはやったんですが、正にこれは、アドバーサリーというのはいないと。つまり基本的には、湾岸、アラビア諸国にとってはイスラエルが当面最大の脅威になったと思います、イラクが、サダム・フセインがいなくなった後ですね。
 しかし、実はGCCの中にも、関係は複雑なんですね。カタールはサウジに対しては大変脅威を持っています。それからカタールとバハレーンの関係は非常に良くない。だから、そういう意味で脅威認識は非常に複雑なんですね。だから、そういう内部の、このメンバー国の安全を保障するという意味があるんだろうと思います。
 それから、中国要素、これは私申し上げませんでしたが、大変重要です。
 確かに中国は、今後の油の消費量、もう急上昇しますので、多角化を図っております。しかし、この湾岸からの依存度は急速に上がるはずです。そうすると日本等との食い合いが始まるわけです、油の。現にもう中国は湾岸戦争のときにサウジアラビアに武器を売っていますし、それからクウェートとの間には防衛協定みたいなのがあるわけですよ。だから、かなりいろんな形で中国はこのアラビア半島に出てきているんです。それから、イランについてはもちろん言うまでもありません。アザデガンの例の油田に対して大変な関心を持っておるのは御承知のとおりだと思います。
 そういうことで、私は、中国が今後どんどんここへ出てきた場合のことも考えた場合に、正にこういった枠組みは早く日本がイニシアチブを取って作る必要があるんじゃないかというふうに思います。

発言情報

speech_id: 115914308X00320040216_024

発言者: 津守滋

speaker_id: 20057

日付: 2004-02-16

院: 参議院

会議名: 国際問題に関する調査会