加治屋義人の発言 (農林水産委員会)
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○加治屋義人君 自由民主党の加治屋義人でございます。
昨年、経済同友会が取りまとめた森林再生とバイオマスエネルギー利用促進のための二十一世紀グリーンプランという提言をされておられます。このことについて政府の見解と、そしてまた森林・林業の重要性についてお伺いをしていきたいと思っています。
経済同友会の提言は、六ページにまとめられた非常にコンパクトな、誠に時宜を得た濃厚なもので、農林水産省に対する応援歌とも言うべきものではないのかと、そういうふうに読ませていただいております。
まず、提言は最初に、危機的状況にある人工林について述べております。いわゆる、いわく、一千万ヘクタールの人工林の荒廃は深刻である、人工林の相当部分は間伐が不十分だ、また下草が生えない状況で、中にはもやしのような杉、ヒノキが放置をされている、そして戦後一貫して行われてきた森林経営の基本方式、すなわち三十五年から五十年で皆伐と造林を繰り返す方式は生物多様性の保全に適さない、木を植えて育てるまで最低でもヘクタール当たり二百万円も掛かることから、林業の採算性を飛躍的に向上させることは不可能である、また伐採や木材の搬出は、路網の整備、機械化の推進でコスト削減の余地はあるけれども、コストの八割を占める植林や下刈りのコストの削減は困難だと、こういうふうに提言をいたしております。
そこで、同一林齢の林木で構成される単層林から、年齢や樹種の異なった林木で構成される複層林にすべきである、こういうことも言っております。非皆伐・循環型の森林の整備を目指すべきであるとしております。オーストリアやスイスなどの林業先進国はこのような事例を多く取り入れているんだそうであります。また、現在の森林を複層林にするためには相当長期間を要するわけで、綿密な移行計画を作るとともに、これを着実に実施する体制を確立する必要がある、このことも指摘をしております。このような認識の下に必要な改革を行えば、森林・林業の再生は今からでも間に合うとして、経済同友会として、森林整備や林業の在り方を抜本的に改革すべきであり、二十一世紀グリーンプランとして三十年計画を提言したものであることは林野庁も御承知のとおりであります。
具体的には、最初の十年で皆伐を止めた上で公的資金で人工林の間伐を行う、林道などの整備も行う、森林の機能を最大限に引き出しつつ、効率的な林業生産を実現するための近代的林業サポート体制を構築する、また間伐材をバイオマスエネルギー利用に振り向けるよう助成措置を導入をする、そして第二段階、第三段階と、単層林から複層林への移行を進め、林業経営の自立を図るとしています。また、提言ではこのような改革に第一段階で二兆五千億から三兆円の公的資金が必要であると、金額まで明らかにしているのであります。
森林組合の位置付けにつきましては私と少し意見を異にするのでありますが、基本的には極めて意欲的な内容であり、また財界からの意見でありますので、正に農林水産省が我が意を得たと、こういう気持ちであるのではないかと、そう思っております。
そこで大臣にお尋ねをいたしますが、この経済同友会の提言について大臣としてどのように評価をされておられますか。また、極めて具体的な提言内容となっていますが、森林整備、林業振興など、今後の森林・林業政策をどのように推進されていこうとしておられるのか、方針あるいは今後の対応について、お聞かせいただきたいと思います。