林芳正の発言 (本会議)
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○林芳正君 私は、自由民主党及び公明党を代表して、平成十五年度補正予算三案について、賛成の立場から討論を行います。
昨年、世界の耳目を一点に集めたイラク戦争は、フセイン元大統領の拘束により、新たな局面に入っております。そしてまた、我が国も、二名の前途ある外交官をテロの凶弾で失うという、大変に痛ましい悲劇を経験いたしました。
四半世紀にわたる圧政や今般の戦争の下、国土や国民生活が極度に荒廃をしたイラクにおいて、今、何をしなければならないのか。喫緊の課題は、イラク人による自由で、かつ民主的な政権を早急に樹立することであります。
小泉総理は、自衛隊派遣の基本計画閣議決定後の記者会見で、日本国憲法の前文を引用され、「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」と説かれております。そして、既に四十か国近い各国の部隊が新生イラクを立ち上げるための支援を行っております。我が国としても、国際社会が一致して行う努力に対してできる限りの協力を行うことは当然の義務であります。
昨年十月には、国連安全保障理事会はイラクへの多国籍軍派遣と戦後復興・再建費用への国際協力を盛り込んだ新決議を全会一致で採択をいたしました。我が国も、当面の無償資金援助十五億ドルを含む総額五十億ドルの資金支援を表明し、このうち約千二百億円を本補正予算に計上をいたしております。
イラクの復興は中東全域、ひいては国際社会の安定に極めて大きな意味があり、我が国の国益にもかなうものであります。かかる意味において、本補正予算は、イラク復興支援に関して我が国が当面なし得る最善の予算措置を講じており、本予算を賛成する大きな理由であります。
次に、賛成する第二の理由は、外国為替市場で進む急激な円高に対し万全の対応を講じていることであります。
昨年秋のG7以降加速した円高は、世界的なドル安懸念も加わって、現在は百五円前後となっており、一年前に比べ実に十円以上も高い水準にあります。経済実態、ファンダメンタルズに見合わない円高が企業収益に悪影響を及ぼさないように、通貨当局は介入も含むあらゆる手段を駆使して為替の安定に邁進をしなければなりません。
このようなことから、外国為替資金特別会計の一時借入金等の最高額を百兆円まで拡大をしており、円資金を機動的に調達する体制が十分に整ったと評価できるものであります。
以上、本補正予算三案に賛成する主な理由を申し述べました。
政府におかれましては、本補正予算成立後一刻も早くイラクへの資金援助を実行するとともに、派遣する自衛隊員の安全確保に最大限の努力を傾注されることを強く要請して、私の賛成討論を終わります。(拍手)