葉梨康弘の発言 (文部科学委員会)

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○葉梨委員 ありがとうございます。
 ただ、今私自身も警察の制度のとおりやれということを申し上げたのではなくて、多面的にいろいろ検討していく必要がある、そして、その上でやはり財源保障というのはしっかりやっていかなきゃいけないし、それから、ああせいこうせいということではしの上げ下げを論じるのではなくて、一体ナショナルミニマムが何かということをしっかり考えていくことが必要だということを申し上げたつもりでございます。
 それで、実は平成十年に、ナイフをもって当時栃木県の黒磯で中学生が女子教諭を殺傷するという事件が起こってしまったんですが、その後全国的にずっといろいろな事件が頻発しました。当時、官邸の肝いりで次代を担う青少年について考える有識者会議というのが開かれました。そこで、私も事務方としてそれを聞いていたんですが、当時の生涯学習審議会のたしか会長だったと思われます、奥島当時の早大総長が、レーガン・レポート、「危機に立つ国家」ですか、これについてこんなことを言われていて、あれっと思ったことがあるんです。
 「アメリカでは一九八八年にレーガン大統領が退任される直前に、いわゆるレーガンレポート「危機に立つ国家」というものが出たわけです。レーガンレポートの内容を簡単に申し上げますと、アメリカの教育は崩壊寸前である、その最大の理由は、アメリカの社会が余りにも長い間、先生という職業の社会的地位と俸給を低くしてきたからだというものです。」「それに対するアメリカ社会が出した回答の一つは、教育を含む公益活動の市場化という考え方、つまり公立学校の運営でさえも民間に任せるという新しい措置をとり始めているわけです。」
 私自身は、レーガン・レポートは公務員給与が低いということで給与を上げたのかなと思っていたら、そうじゃなくて、競争原理の導入とかあるいは評価の導入という形で一応アメリカは対応した。それであれっと思ったわけですが、権力的にいろいろと規制するということじゃなくて、やはりそういった評価の問題、あるいは大臣も発言されていますけれども教育基本法の改正とか、そういったソフトの面でどういう形でナショナルミニマムを確保していくのか、それから、いかに財源保障を確保していくのか。
 ちょっと時間、大分なくなりますので、ここは最初に大臣に答えていただきましたので答弁求めませんけれども、多面的にやはりぜひ中教審で検討していただくことが私は必要だと思っております。ですから、この問題というのは大きな意味では教育改革の問題、これにもかかわってくるわけです。
 そこで、多少問題は異なるんですけれども、教育改革ということについては、例えば、先ほども中野委員からもお話ありましたけれども、教科書であるとか教育内容の問題も大きな問題です。それについて言うと、私自身は、政治家個人としては大いに思うところを述べるべきだと考えています。その意味で、先般のタウンミーティングにおける発言も私十分理解できます。
 ただ、その一方で、役所の行う検定は、先ほど申し上げましたナショナルミニマムの確保という観点からも公平であり、また公正であるべきものと思われます。ですから、ポリティカルオプティマムとアドミニストレーティブミニマムという言葉があるのかどうか、私わかりませんけれども、ですから、大臣の発言は、個人としては、政治家としてどんどん発言していかなければいろいろなことを検討もできません。ただし、それは文部科学省が実際行う検定、それとは、実際に行っているものとは異なる次元の発言であったというふうに私自身は理解しておりますけれども、大臣から御所見をいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 葉梨康弘

speaker_id: 24180

日付: 2004-12-01

院: 衆議院

会議名: 文部科学委員会