水落敏栄の発言 (厚生労働委員会)
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○水落敏栄君 自由民主党の水落敏栄でございます。
まず初めに、今年は台風が二十三個も発生をいたしました。そのうち十個の台風が九州、四国等に上陸いたしまして、強風と豪雨で多くの被害をもたらしました。さらには、十月二十三日夕刻、震度七というかつてない強い地震が新潟県中越地方を中心に発生いたしました。
これらの災害により残念にもお亡くなりになりました方々に対し謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された多くの方々に心からお見舞いを申し上げたいと存じます。
また、去る十一月六日、天皇、皇后両陛下におかれましては、中越地震の被災地であります長岡市、小千谷市、川口町の各避難所を訪問され、お年寄りから子供まで一人一人握手されて、元気でいてください、負けないで等と声を掛けてくださいました。被災者の皆さんにとって、こうした両陛下のお声がどれほど心強く、また励ましになったのかと拝察し、両陛下には心から厚く感謝をいたしております。
尾辻秀久厚生労働大臣とは、さきの大戦でお互いに父親を亡くしているということから、かつてニューギニアのラバウルでの御遺骨収集で、一か月近くも同じ部屋で生活をいたしまして収集作業を行ったこともございまして、長く御交誼をいただき、御指導いただいておりますだけに、このたびの厚生労働大臣御就任に対し心からお喜びを申し上げますと同時に、年金、介護、医療など社会保障制度全般にわたる改革が求められている大事なときに御就任になられました。どうか、卓越した見識を持ち、すばらしいリーダーシップを発揮される大臣でいらっしゃいますから、国民が安心して生活できるように最善の努力をお願いしたいと存じますので、どうかお体に御留意をいただきまして御活躍をお願いしたいと思う次第であります。
限られた時間でございますから、早速お伺いしたいと存じます。
まず、新潟県中越地震に対する厚生労働省の対応、考え方についてお聞かせをいただきたいと思います。
その前に、既に委員各位は御承知かと存じますが、私から改め、簡単に概要を申し上げさせていただきます。
この地震は十月二十三日午後五時五十六分ころに中越地方で発生し、かつてない震度七という大きな記録をいたしました。その後、十一月九日現在、消防庁の調査では、有感地震、いわゆる体に感じる余震が七百二十回も続いております。被害状況は、十一月十日現在、死者三十九人、負傷者二千七百六十一人、住居の全壊八百八件、半壊千七百三十五件、一部破損一万六千八十九件、建物火災九件となっております。
九年前のあの阪神・淡路大震災より強い地震に襲われたわけでありますけれども、阪神・淡路大震災に比べて、まず、夕食準備の時間帯であったにもかかわらず火災が少なかったこと、これは家が密集していない農山村部が多く類焼しなかったこと。全壊、半壊が極めて強い地震にもかかわらず少なかったのは、当該地域が豪雪地帯でありまして、雪の重みに耐えられるような家屋を建設していたもので、正に不幸中の幸いであったと思います。
こうした被害の状況等を念頭に置きながら、第一に被災者の健康管理について三点ほど、第二番目に復興支援について二、三点お伺いをいたします。
まず、新潟県中越地震被災者の健康管理についてであります。その健康管理の一つは、まずは心のケア対策でございます。
今回の新潟県中越地震は、御承知のとおり、余震が強く、しかも長時間にわたって続いているという点に特徴がございます。その結果、被災された方々は昼夜を問わず余震の恐怖におびえながら不安定な避難生活を余儀なくされております。こうした被災者の方々の心労は大きく、不安定な精神状態に置かれております。事実、今回の地震でお亡くなりになられた三十九名のうち、地震による心労やショックで亡くなられた方は過半数を超える二十名になります。このような状況を考えますと、当委員会におきましても複数の同僚委員からも指摘されておりますとおり、心のケアが重要になっていることは言うまでもありません。
この心のケアにつきましては、新潟県によるこころのケアチームマニュアルの作成、国立精神・神経センターによる専門医の派遣等々、着々と対策が打ち出されておりまして、十一月二日現在、二十六の団体がこころのケアチームとして活動を行っているとお聞きいたしております。関係各位の御努力に敬意を表しますとともに、感謝申し上げる次第でございます。
しかし、心のケアは避難生活を送っている時期のみに必要なことではございません。阪神・淡路大震災では、一定の時間の経過後も、物が揺れて見えたり視点が定まらない、震災による心労からくるストレス障害があったとお聞きいたしておりますし、兵庫県教育委員会の調査では、今年七月一日現在で、PTSDが疑われて教育的配慮が必要と判断された兵庫県内の小中学生はいまだに千三百三十七人もいるとされています。つまり、心のケアは一過性のものではなくて、継続して対策を講じていくことが重要だと思っております。
そこでお伺いいたしますが、政府はこうした心のケア対策を今後どのように支援していくのか、また支援継続の重要性についてどのようなお考えなのか、お聞かせいただきたいと存じます。