柳田稔の発言 (厚生労働委員会)

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○柳田稔君 そうなんですよ。
 くしくも年金についておっしゃいましたよね。成長と同じだからどうにかなるんじゃないかとおっしゃいましたよね。社会保障というのは年金だけじゃないんですよ、実は。医療もあるし、福祉、介護を含んだ福祉もあって、この医療と福祉、介護というのは、またこの伸びもまたすごいんですよね。特に介護の伸びというのは群抜いていますね、最近では。まあしようがないかと思うんですけれども。
 国の方針として、今の総理大臣ですね、尾辻大臣を任命した人、この人は二〇一〇年初頭にはプライマリーバランスを達成しますとおっしゃっているんですよ。まあ、公約は大したことないからいいやとおっしゃればまた別な話なんですけれども。でもこれは、まじめに財政とか考えていくと、そう違いはないと思うんです、僕、与野党ともに。そんなほっ散らかしてはいられないなと。とすると、必ず手を付けなきゃならない。さっき言いました三つのうちのどれかに手を付けないといけなくなるんです。さあ、増税だけで物事が足りるか。まあ、これ常識で考えれば分かるんですけれどもね。増税だけやらしてください、足りませんから増税だけやらしてくれ、これに書いてあるとおり、消費税二一%にしてくれと。
 言っておきますよ、これ、何十年も先の話をしているんじゃないです、大臣。二〇一〇年初頭といったらあと八年ぐらいですよ、常識で考えると。二〇一一年か二〇一二年が二〇一〇年初頭なんです、日本語ではね。日本語ではですよ。そうすると、どう長く見ても八年もないんです、もう。思いません。来年は二〇〇五年なんです。二〇一二年といったら、もう七年先なんです。たったその間に消費税二一%にしますといって、だれが聞きますかね。そんなの聞きませんよ、五%を二一にしたら一六%で、七年か八年で一六上げると毎年二%ずつ上げていくんですよ、これは消費税。べらぼうなって言いますよ。とすると、支出抑えますっていったら、歳出三分の二にしないと駄目なんですよね。
 ちなみに言っておきますと、この国の歳出の約三割は社会保障なんですよね、今で。将来になるとこの割合が上がるんですね、少しずつ。まあ今のままでいくとね。
 三分の二に抑えますと言われたらどうなります。多分、大臣は国会議員辞めるしかですね。年金を三分の二に減らします、医療費を、国庫負担を三分の二減らします、介護も三分の二減らしますって言われたら、やっていけませんって手を上げるしかないですもんね。そんな責任、おれに負わされたってたまらぬわって言うしかない、これ。
 で、何を言いたいかといいますと、どっちにしたって増税と歳出カットしかないんですよ。歳出カットは逃げられないと僕は思う。とすると、必ず分捕り合戦が始まるんです、これ。これは、尾辻さんは自民党に長くいるわけだから、あっ、自民党しかいないのか。分捕り合戦が始まるのは今までずうっと経験されたでしょう。大臣、キャップをはめられたってちゃんとさっきしゃべっていたんだから、あれは実感でしょう。キャップをはめられるんです、ここまでここまでって。で、厚生省はその範囲内でやってくれって。
 そうしたら、我々が小委員会を作って、年金はこうします。言っておきますよ、ここでもし作られて年金議論するといったら、五年や十年先の年金の話するわけじゃないですからね。どっかの政党みたいに百年安心なんて、僕はあんなとぼけたことは言いませんけれども、五年、十年で破綻するような年金制度をこの委員会で議論したって始まらないわけだから。そうすると、どう考えても数十年先まで見込んでやるということになるわけですよ。当然財源の手当ても要るわけですよね。
 片方で、今るる説明してきたような状況はあると。で、待ったなしだというのも冒頭申し上げた、もう待ったなしですよ、ほっておいたらどうしようもなくなりますよと。中島先生が、こんなことじゃ駄目だ、おれたち責任持ってやろうじゃないかと。それに僕は共感なんです、実は。
 だけど、そこまで抑えられる状況の中で、我々がここで小委員会を作って年金制度はこうだと決めて発表したら、当然、与党も合意したわけだから、法律化して世に発表するしかないじゃないですか。ですよね。発表したら、二、三年で間違っていましたとは言えませんよ。五年たって、やっぱし間違っていましたとは言えませんよ、もう、やり直しますなんて。ということは、この中で小委員会作って年金議論するということは、ここの小委員会が頂点に立ってもおかしくない委員会になっちゃうんですよ、決めちゃったら。ちょっと話少し飛ばしていますから、理解苦しいところがあるかもしれませんけれども、この小委員会で年金制度をこうしますと決めた途端に財源の手当てもしないといけないんですからね。
 そうしたら、じゃ、申し訳ないけど、これからプライマリーバランスもあるからどんどんカットしていきますが、年金だけはこれ守ってください、言ってくれるんなら僕はいいんですよ、実は。だから、最初の中島先生の話を持ち出したのはそこなんです。ここまで総理がおっしゃるんだったら、それだけの責任を持って本当に臨むんですかって。まあ、あと一年半、二年ですかね、総理の任期は、知りませんけれども。本当にその気があって言うんだったら言ってみろと僕は言いたいんですよ。
 これはね、厚生関係の話だけじゃないんです。公共事業はどんどんどんどん減らされるんですよ。額は減らないけれども、物価が上がっていますからね。もう増えないんですよ、全然、この額自体が。公共事業費というのは平成十六年度価格がずうっと行くんです、もう。価格じゃなかった、そのお金が、金額がね。ほとんど増えないんですよ。これは当然防衛費にも掛かってくるわけですよ。意味分かっていただけましたでしょうか。
 そんな年金だけの、社会保障だけの話をするのは僕ら有り難い。だけど、ほかの役所の仕事にも、公共事業まで、いろんなところに波及しますよ、これ。経験上語ります。その責任を持ってやってくれって言うなら、いいんじゃないのと。しかし、いやそうは言ったけれども、公共事業関係の議員団からこんなぼろが、文句がたくさん出てきた、あっちの防衛関係の族議員から文句が出てきた、だから、済まぬけど年金もちょっと考えてやと。これは国民は、更に信頼を失いますよ、我々国会に対して。さあ、どうするんだと。僕はそれぐらいの責任持ってやってほしいなと。
 どう思います、大臣。

発言情報

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発言者: 柳田稔

speaker_id: 29413

日付: 2004-11-11

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会