桝屋敬悟の発言 (厚生労働委員会)
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○桝屋委員 今大臣からもお話がありましたが、介護保険を五年間やってみて、いよいよ次の段階として予防重視型のシステムへということは、制度の変遷としてどうしても避けて通れない課題だろう、私はこう思っております。
そこで、二〇〇〇年のときに、介護保険導入のときに、私は、いろいろな仕掛けがあったのでありますが、非常によかったなと思っているのは、一つはホームヘルパーの養成研修。当時、介護保険の前からだったと思いますが、一級、二級、三級という養成。介護保険では、ホームヘルパーさんの仕事、介護の現場で働いていただくには、国家資格ではなくていわゆる認定講習ということで、三級であれば九十時間、二級であれば百八十時間、一級であれば三百六十時間、この養成研修を受けて、そして、研修を修了した人には修了証書を出します、そういう方々が介護保険の現場で介護の仕事、サービスに携わっていただく。
そして、多くの方は、私もその養成研修のスタートに立ち会った一人でありますが、修了された方が全部ヘルパーになるかというと、そうではない。しかし、少なくとも、介護というものを真剣に考えていただく最大のチャンスになったわけでありまして、やはり三級、二級、一級と段階的に研修が進むということもあったのでしょう、私は、多くの方が受講していただいて、まさにケアリングソサエティーといいましょうか、介護を本当に社会全体で考える大きな戦略になったんではないか。
それともう一つは、やはりケアマネジャーさん、居宅支援専門員さん、こういう専門家集団を養成してきた。こうしたことが介護を国民全体で考える運動の中で大きな力になったんではないか、私はこういうふうに思っております。
今回の見直しは介護予防ということでありますから、では、どういう仕掛けでいくのか。介護予防って、大臣、市町村を回ってみて思うのは、簡単なことではないなと。特に、要支援とか要介護一の方の、認定された方で重度化を防ぐという、これは比較的対象は何とかなると思うんですけれども、いわゆる自立と認定された方で、このまま放置しておくと要支援なり要介護になる、おばあちゃん、あなたはこのままいきますと間違いなく要介護ですよ、きょうから来て、一、二、一、二、訓練を受けなさい、こうするのは並大抵のことではないだろうと思うんですね。市町村の中でそういうデータをきちっとそろえなきゃなりませんし、そういう方々にみずからの意欲を持って取り組んでいただく、そういう国民運動をこれから進めていかなきゃいかぬ。ここは私は大変な作業だろう。市町村でそういう体制をつくり上げるというのは大変に困難な作業ではないか。
したがって、二、三年かけて準備をしましょう、こういうことのようでありますが、介護保険導入時に、例えばホームヘルパー三級、二級、一級というような仕掛けがあった、あるいはケアマネジャーというような専門家集団の育成があった。今度は、やはり介護予防は、地域の中でお年寄りの皆さんが、高齢者の皆さんが、ぜひみずからの意思で喜んで介護予防のサービスを受けたい、こう思う雰囲気をつくるには、やはり何らかの起爆剤が要るのではないか、いろいろな知恵を出さなきゃいかぬのではないか、私はこう思っておるのでありますが、何か、これでいくんだというようなお知恵があるのかどうか。やはり地域の中でそうしたグループをつくっていくということも大事だろうと思いますし、今のヘルスの事業あたりといかにタイアップしていくのか。
いずれにしても、介護予防というものを国民全体で取り組める、この風土づくりをどうやって進めていくのか、何かお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。