北側一雄の発言 (国土交通委員会)
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○北側国務大臣 国土の均衡ある発展、これの持つ意義といいますか意味といいますか、例えば、全国画一に社会資本整備する、またどこの地域でもフルセットで整備をしていくというふうな意味では、国土の均衡ある発展というのもこれからは少し意味が違ってくるのではないのかというふうに私は思っております。やはり、それぞれの地域の特性に応じた整備というものをしていく必要があるのではないのかというふうに思っているところでございます。
二つほどちょっと私なりの感想を申し上げたいと思うんですが、一つは、人口減少時代、これが持つ意味というのがどういう意味なのかということは、本当に大きな意味があると私は思っております。
明治の始まりのころは、日本の人口は三千万人ぐらいだったわけですね。そして、今は一億二千七百万人近い人口があるわけでございますが、戦後もずうっと日本の人口はどんどんどんどん増加をしてまいりました。そういうときの国土の計画、国土整備のあり方と、それから、これから人口が減少していく、また高齢社会が本格的に進んでくるというときの国土計画のあり方とはやはりそこは違うんだろうというふうに思うわけでございます。
そういう意味では、どんどん開発を進めていくというのではなくて、もちろん開発をしなければならないこともあるわけでございますが、むしろ、これまでの蓄積されたストックをいかに有効に活用していくのかとか、また、そういう成熟社会になってまいりますと、環境とかそういうことが非常に大事になってまいります。本当の、物質的な豊かさもさることながら心の豊かさが実感できるような、そういうふうなことが求められてくる時代になっているわけでございまして、そういう意味では環境というのは非常に大切な理念、視点になってくるというふうに思うわけでございます。
そういう意味では、開発から利用、ストックを大事にしていく、有効活用をする、また、自然環境との調和とか共生とかそういうことが非常に大事だという意味で、保全が重要ということで、開発から利用、また保全への転換がなされていくことがこれからの国土計画を考えたときに非常に大事な視点であると思っているところでございます。
もう一点お話ししたいのは、先ほどの御質問にも関連するんですが、こういう人口減少社会の中にあって着実にそういう社会資本整備を進めていくためには、確かに経済が発展していく、もちろん昔のような高度経済成長というのはあり得ない話でございますが、やはり確実に経済が発展していくということも非常に大事だと私は思っております。
そういう意味では、付加価値が高い、そういう物づくりをしっかり育成していくことが、そうした産業を育成していくことが非常に大事なわけでございますが、国土交通行政に当たっても、私どもの経済活動の基盤を整備していくというのが国土交通行政の非常に大事な仕事だという観点からは、そういう経済が発展していくための阻害になるような要因というのは除去していかないといけない。今、日本の経済というのは、本当に経済のグローバル化の中でこの日本の経済をどうしていくのかということが問われているわけでございますけれども、先ほど申し上げました、そういう面で国際競争力を阻害するような要因になっているようなもの、それはやはり除去をしていかないといけない。
そういう意味で、先ほど申し上げましたが、私は、国際空港だとか国際港湾、こうした国際物流機能を担っているところにつきましては、着実な整備というものが非常に必要であるというふうに考えているところでございます。