片山善博の発言 (武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会)

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○片山参考人 有事の場合の国と地方との主たる役割の分担というのは、私は、法制的にはある程度できたと思っております。その場合に、国は専ら敵といいますか、有事の原因となった者との関係を主とし、地方は国民、住民の皆さんの生命、身体さらには財産までの保護をやるという、これで基本的にはいいと私は思います。もう少し言いますと、さっき申しましたように、余力がある場合には、ぜひ住民避難、保護の場にも自衛隊などの協力が得られればということであります。
 それで、国に対して要望はということでありましたが、先生おっしゃいましたような、一つは、やはり広域連携が必要になります。避難にしましても、自分の県内だけで完結する場合に限りませんので、広域的にどこにということがありますので、それは地方同士で連携をとりますけれども、それがなかなかうまくいかないケースも場合によってはあると思いますし、それから、さっきも言いましたけれども、やはり温度差が事前の段階でもあるものですから、そういう場合にうまく国があんばいをしていただく、目配りをしていただくということを私たちは期待しております。
 それから、情報ということになりますと、やはりこの分野では圧倒的に国に集中するわけでありまして、地方は、独自の情報というのは、現場の情報はありますけれども、有事のさわりのところの情報というのはないわけであります。それについては、本当に的確で迅速な情報を提供していただくということは、これは国に求めるところであります。
 特に、その場合に、スピード感ということが要求されるわけです。その点で、私、先ほど冒頭申しましたように、ちょっと危惧をしている。なかなか返事がないというのは、これは日常よくあるんです。
 BSEのときに、三十カ月以上の牛を検査しなさいという方針を政府が出されたときに、鳥取県から質問をしたんです。三十カ月未満の牛は検査しなくて安全だというのはどう説明するんですかと言ったら、とうとう最後まで説明はありませんでした。何回も聞いたら、しつこいと言われたんです。そういうことでは困るんです。あれも一種の有事なんです。みんながパニックになったときにどうするのか。そういうときに、全く気のきいた返事がなかったというようなことがあったものですから、これは分野が違いますけれども、ぜひ迅速な的確な情報ということを期待します。
 それから、さっき言いました生物化学兵器とか原子力なんかの専門的分野でちゃんと国がリードをしていただきたいということ。
 それから、事後のリカバリーについて、国がちゃんと的確な措置をしていただきたい。有事のときはいろいろなことが起こりますけれども、後でちゃんとそれが的確に始末ができるかどうか、正常への復帰が財源措置も含めてできるかどうかということ、これが問題だと思います。
 それから、現場でいろいろなことを想定してシミュレーションなんかをやってみますと、有事のときに避難をする道路と自衛隊が駆けつけてくれる道路が一緒だと、やはり無理だということがよくわかりました。我々最初は、一緒に片側通行でいいだろうと思っていましたけれども、これは道路を変えなきゃだめだ。
 ところが、今までの高速道路なんかも含めての道路計画というのは、そういう有事への対応ということはほとんど念頭に入っていません。採算性とか効率性とか、道路公団の問題とか、そういうことだけでやっているんですね。国の道路とか、そういう大量輸送のネットワークを考える場合に、ぜひ有事というものを新たなポイントとして追加していただきたい、こんなことを国に対する要望としては持っております。

発言情報

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発言者: 片山善博

speaker_id: 18217

日付: 2005-05-11

院: 衆議院

会議名: 武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会