河瀬一治の発言 (武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会)
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○河瀬参考人 オフサイトセンターでありますが、これもいろいろ国にお願いをし、いざというときの備えということでつくっていただきました。福井県内には嶺南地方に今四つ、敦賀市、美浜町、大飯町、高浜町に設置をいただいておりまして、原子力防災訓練のときの一つの拠点として今利用させていただいて、いざというときに備えるためにある施設でございます。
私ども、先ほど想定ということでお話ししましたけれども、今までの私どもの原子力災害の想定というのは、中で事故が起きて、実は敦賀の日本原電一号機で昭和五十六年に微量の放射能が漏れる事故があったのを先生も御記憶にあるというふうに存じます。今まで、過去の例ですと余り日本ではそう大きな事故はなかったものですから、想定につきましても、風向きを想定して、私どもは日本海ですので、北風が吹けば町中に入っていきますし、逆に南風が吹いておりますと放射能は全く来ないわけであります。
そういういろいろな想定をしながら、ただ、大きなミサイルが飛んできて、それをすべて一瞬に破壊するような事故になりますと、私どもの今の訓練ではとても対応し切れないのかなというふうに思っております。しかし、世の中、何でも悪いように悪いように考えますと、地球に大きな隕石が当たって全部一瞬でパアになればというようなことが最悪でありましょうし、そこまですべて悪い方に悪い方に考えますと大変でありますので、ある程度のラインを引きながら、オフサイトセンターを原子力の事故があった場合の一つの基地だと位置づけて私どもは利用させていただいております。
もちろん、今回のこの法律の中でも、原子力地域にそういうことが起こった場合、特に有事の場合、そういうところをねらった方が攻撃側にすれば有効な攻撃手段になるということになりますと、私どもの地域が標的になるのかなということも考えたくはないんですけれども考えますと、こういうものを十分に活用するように、また国の方にも、ある程度被害想定を大きく考えて避難訓練を行いますとか、そういうこともやらざるを得ぬのかなと。
それと、これは板挟みなんですけれども、結局、先ほど言いましたように、今観光に力を入れよう、たくさんのお客さんに来ていただこうと、私どもは特に港町でありますし、また魚も非常においしいというのが自慢で、宣伝しているんですね。ところが、反面、何かあったらと言いますと、来てほしいと宣伝せなあかんのに、発電所があるとそんなことがいつあるかわかりませんよなんて言いますともうマイナスの方が多いものですから、本音を言いますと、原子力発電所があるので何かあったら大変ですよというイメージが余りつかないようにしてほしいのが実は本音であります。
その辺が本当にジレンマといいますか、国に対してちゃんと守ってくださいという反面、当初の原子力発電所というのは、事故はほとんどない、絶対安全ですというので昭和何十年につくったんです。ところが、いろいろなトラブルが重なりまして、そういう風評被害というのは何かあるたびに非常にあるんですね。美浜さんのああいう事故があっても、一般の人は原子力で事故があったと思うんですね。放射能は大丈夫ですかという問い合わせが来ます。バス旅行をやっていましたけれどもキャンセルですとか、そういう風評被害というのが非常に多いものですから。しかし、守ってもらわなくちゃならぬし、余り目立たないようにうまく守ってほしいなというのが現状です。