山田昌弘の発言 (予算委員会公聴会)

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○山田公述人 どうも御質問ありがとうございます。
 私も、格差があるのがいけないと言っているわけではなくて、希望の格差があるというのがまずいのではないかというふうに言っている次第でございます。
 諸外国の話でございますが、もちろん先進国に限定させていただきますと、やはり、ニューエコノミーの進展によって、ニートなりいわゆる非正規雇用者というものが非常にふえております。ただ、小泉先生がおっしゃったように、キリスト教的基盤のあるコミュニティーなりそういうものが欧米には、階級社会というのもあるんですけれども、そこそこで仲間同士で生活していくというようなライフスタイル、そして、宗教的基盤に基づくライフスタイルというものが諸外国には含み資産としてあったということだと思います。
 日本の戦後においては、企業に所属するということがそこで見捨てられない、つまり見捨てられない場というのが必要なわけで、男性の場合は、企業に正社員として所属することによって、そこで努力すれば報われる、努力しなければしかられるんだけれども、見捨てないでみんなで一緒にやってあげるという場があったわけです。
 でも、今それが無理になってきたとすると、私、内閣府の国民生活審議会委員としてコミュニティーの再建ということにも発言させていただいているんですけれども、NPOなり地域社会なり何でもいいんですけれども、そういうところに若者が所属して、その中で努力をして報われる。つまり、若者はそんなにお金持ちになることを望んでいるわけではなくて、生活が安定していて、自分がやっていることを、おまえいいんだ、よくやっているなというふうに言われる場を望んでいるんですね。
 それが、すべての企業、今までは企業が中でやってきたんですけれども、それが無理になったときには、その外側に何らかのものをつくらなくてはいけない。諸外国にはそれの含み資産というのが宗教的コミュニティーとか階級的コミュニティーとしてあったんだけれども、日本は今空白になっている、そこで再建しなくてはいけないということだと私は解釈しております。

発言情報

speech_id: 116205262X00120050223_018

発言者: 山田昌弘

speaker_id: 27219

日付: 2005-02-23

院: 衆議院

会議名: 予算委員会公聴会