山田昌弘の発言 (予算委員会公聴会)
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○山田公述人 本を読んでいただきまして、どうもありがとうございます。
まず、私は別にパラサイトシングルが悪いと言っているわけではなくて、いつか結婚できるかもしれないと思いながら、生活の見通しもなくずるずるといっているのはよくないのではないかというふうに言ったので、その点は御了解くださいませ。
日本に特有と言いましたけれども、南ヨーロッパ、イタリア、スペインと、あと私の本が韓国と台湾で訳されまして、今、韓国の少子化が強力に進んでいるというのも、やはり親と同居して、親のもとで豊かな生活を享受しているために、結婚をして自立する、なかなか結婚できないために待ち続けているという状況が少子化の一因、これは全部ではありません、一因であるというふうに述べさせていただいたんです。
親の状況としましては、やはり社会が変わっているということになかなか気づかない親が多いんだと思います。昔なら、例えば娘だったら、大学を出させればいいところにお嫁に行って生活できるというような期待が高度成長期はできたと思います。それは、社会が成長しているときには、自分の父親、女性にとって父親以上に稼ぎそうな男性がたくさん出てきたからです。しかし、経済が停滞期に入ってきますと、女性にとってその父親以上に稼げるような男性の絶対数というものがどんどん減っています。そのために、欧米では、男女共働きで、とりあえず二人で稼げば豊かな生活が維持できるという形で転換したんですけれども、日本は、パラサイトしていたためにその問題が先送りされてしまった。そこで、子供が三十、四十になると、ちょっと差別的用語になりますが、酒井順子さんの著書のような人がどんどんふえていってしまっている。その一方で、収入の不安定な男性はなかなか今の状況では結婚しにくいという状況で、未婚化が進んでいるんだと私は思っています。
だから、親の方の考え方も社会の変化に合わせて変わらなきゃいけないんだけれども、なかなか変わらないというところに原因があるんだと思っております。