町村信孝の発言 (外交防衛委員会)
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○国務大臣(町村信孝君) 平成十七年度外務省所管一般会計予算の概要について御説明申し上げます。
外務省予算の総額は七千七十二億円であり、これを平成十六年度予算と比較いたしますと百四十億円の減額であり、一・九%の減となっております。我が国外交の極めて重要な手段であるODA予算につきましては、政府全体でのODA予算が対前年度比三・八%減となる中で、外務省のODA予算は、対前年度比二・四%減の四千八百八十一億円となっております。
我が国は、グローバル化の進展する国際社会の中で、我が国の安全と繁栄を確保するためにも、世界の平和と発展に向け日本としての役割を果たすべく、引き続き積極的な外交を推進する必要があります。
このような観点から、平成十七年度予算においては、国民を守る日本外交、先頭に立つ日本外交、主張する日本外交及び底力のある日本外交を四つの重点事項として挙げております。
まず、国民を守る日本外交に関する予算について申し上げます。
この重点事項では、以下の三つを柱としています。
第一に、様々な脅威から国民を守り、周辺の安全を確保するための経費を計上しております。この中には、北朝鮮の核開発問題、日本人拉致問題等の諸懸案に関連する経費が含まれております。
第二に、テロ等の国民に対する新たな脅威への対応のための予算を計上しております。この中には、国際機関に対する新規拠出を含む途上国のテロ対処能力向上を支援するための経費や新たにICチップ付きの旅券を発行するための経費が含まれております。
第三に、海外邦人の安全の確保のための予算を計上しております。この中には、在外邦人にとって最後のとりでとなる在外公館の緊急時体制整備、治安情報等を在留邦人に迅速に伝達するメールマガジンの作成等に関する経費が含まれております。
次に、先頭に立つ日本外交に関する予算について申し上げます。この重点事項では、以下の四つを柱としています。
第一に、本年一月より我が国は安保理非常任理事国に就任したことを踏まえ、世界の平和と発展のため日本として役割を今後ますます果たしていくために必要な経費を計上しております。具体的には、例えば、国際機関等において邦人職員を増強するための国際機関等への邦人派遣経費を増額して計上したほか、安保理非常任理事国としての活動経費を新規に計上しております。
第二に、我が国の世界の平和と安定への取組に必要な経費を計上しております。この中には、イラク、アフガニスタンへの復興支援を含む緊急無償や、我が国が推進する人間の安全保障のための経費が含まれています。
第三に、地域的な枠組みを通じた積極的な外交を展開するための経費を計上しております。例えば、EUとの協力関係の強化のための日・EU協力のための行動計画推進経費を増額して計上しております。
第四に、グローバル化の進展に対する国際的なルール作りへ積極的に参画するための経費を計上しております。例えば、EPA・FTA推進のための経費を大幅に増額しました。
次に、主張する日本外交に関する予算について申し上げます。この重点事項では、以下の二つを柱としています。
第一に、我が国の外交政策の国内外への情報発信を強化するための経費として、アジア、大洋州、中東に向けた国際映像放送等関連経費を計上しております。
第二に、魅力ある日本を売り込むためのニッポンプロモーションを行うための経費としては、今月より開催される愛・地球博に対する関連経費、各種周年事業等を通じた文化紹介事業のための経費等を計上しております。
最後に重点である底力のある日本外交に関する予算について申し上げます。
我が国の外交政策を強力に推進するためには、外交ツールを更に強化する必要があることから、政策構想力の強化、情報機能の強化、ODAの積極的活用、国際文化交流の積極的活用、及び五、外交実施体制の強化に係る経費を計上しております。
特に、外交実施体制の強化を更に促進するとの観点から、在スロベニア大使館の新設、在デンパサール出張駐在官事務所の総領事館への格上げ等を予定しております。また、定員については、合理化による削減努力を行う一方で、百十三名の増員を図り、平成十七年度末の外務省予算定員の合計を、前年度末定員から二十名増の五千四百三十四名とすることを予定しております。
以上が平成十七年度外務省所管一般会計予算の概要であります。よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。