高見康裕の発言 (憲法調査会公聴会)
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○公述人(高見康裕君) お答えいたします。
まず最初に、憲法九条は幣原元首相の願いであったというお話がありましたけれども、私は、憲法九条、少なくとも第二項に関してはアメリカが押し付けたものだと考えております。ただし、それが日本の厭戦感情もありまして、ある程度積極的に受け入れられたということは事実だと考えております。
それから、九条を世界に広めるべきだというお話でしたけれども、九条一項といいますのは、先ほど申し上げましたように、不戦条約に由来するものでありまして、世界の多くの国に既に受け入れられているものだと考えます。
ただし、九条二項というものは日本に特殊なものでありまして、これは日本が島国で安全保障に対する考え方が不十分であることを示していると思います。日本というのは十三世紀の元寇と第二次世界大戦以外に侵略された経験がございません。したがって、自分から侵略をしなければ侵略されないというふうな誤った教訓を導き出しがちでありますが、現在の国際情勢を考えまして、そのような考えは取るべきでないと考えております。
それから、京都議定書、アメリカが入っていないということについては、日本は議長国としてこれは参加するように説得していくべきだと思っております。ただ、この背景には、中国やインドといったCO2排出大国が加入していないというような、この議定書そのものの不完全性というのもありますので、より実効性が高い環境のための取組というのも同時に進めていくべきだと私は考えております。
以上です。