森元恒雄の発言 (憲法調査会二院制と参議院の在り方に関する小委員会)
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○森元恒雄君 私は、一院制を取る意見はちょっと別として、二院制が必要だという前提で議論をするにしても、荒井先生の方からのペーパーにもありますように、いろんな項目についてまだ意見が分かれるところがありますよね。それはなぜ分かれるのかなと私なりに思いますと、やっぱり参議院の独自性というとらえ方じゃないかなと思うんですね。やっぱり国会の中での衆参二院制ということは国会の大きな枠組みの中での衆参という位置付けをどう考えるかということであるはずですから、国会というのはどういうものかという根本のところが、衆議院であっても参議院であっても基本的なところは外すわけにいかない。そういうことで考えると、やっぱり国権の最高機関である国会の中の衆議院であり参議院である。やっぱりそういうことを考えますと、直接選挙制というものは、これはやっぱりそういう意味からも捨てられない一つのファクターじゃないかなと思います。
それからもう一つは、総理の指名権、あるいは閣僚を出す出さないという議論がありますけれども、これもこの議院内閣制という統治構造を取る限りにおいては、これまた衆議院だけではなくて、参議院も同じ位置付けでないとおかしいんじゃないかと。要するに、衆議院は議院内閣制だけど参議院は大統領制だと、議会から見てですよ、というような位置付けになるような参議院というのはおかしいんじゃないかというふうに私は考えます。
そういう意味で、要するに、その独自性という言葉を使うとそのとらえ方が少し幅が出過ぎるんで、先ほどのお話の中にありましたように、やっぱり役割分担という考え方をもっと出した方が、要するに両方が対等の、同列の立場であるけれども、機能を、役割を分かち合っているんだと、両々相まって国会としての求められている機能を最大限に果たしていくんだと、そのためにはどういうふうに分担し合うのがいいのかという視点が大事ではないかなというふうに思います。
あと細かな点について三つほど申し上げたいと思いますが、松井先生の方から先ほどありましたように、この参議院がこのチェックの面で機能を果たすというためには、やっぱり事務局、スタッフを充実しないといかぬと、私も全くそのとおりだと思うんですね。我々議員だけで事細かい点まで一つの案件掛かり切って調査するとかあるいは検討するということは物理的、時間的に不可能ですから、やっぱりスタッフ、事務局というものをどう強化していくかということを真剣に考えないといけない。まあ、会計検査院あるいは行政評価局も、当然その一環としての位置付けをどうするかと考えるべきじゃないかと思います。
それからもう一点は、これ、前にも申し上げたと思うんですけれども、やっぱり審議を参議院として特に腰を据えて実のあるものにするという意味で私は申し上げたいのは、やっぱり定足数、審議の際の定足数はやっぱり外すべきではないかと。これは、今ITがそれこそ進んで、国民が直接この国会の審議を目の当たりにするということが可能になっているわけですから、やっぱり定足数が必ずしもなくても国会としての、国民代表機関としての機能は十分に果たし得るんではないか。時間を掛けてむしろその審議をするということの方が、求められている機能を実質的に果たし得るんではないかと。
それからもう一つは、どういう案件について役割分担するかという点については、やっぱり、衆議院で三分の二の多数決で成立したものについては参議院は思い切ってやっぱり審議を縮小すると。それは要するに、こっちが否決したって再度向こうが可決すれば通ってしまうわけですから。そういうことをする中で、やっぱり力を入れるべきところに重点的に力を入れて審議をするということもあっていいんではないかなと、そんなふうに思います。
以上です。