麻生太郎の発言 (総務委員会)

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○国務大臣(麻生太郎君) 何となく、地方は高齢者、都会は若い人という発想から少し私は違うんですけれども、基本的には地方に職がない、稼ぐ元がないというのが、地方に若い人がいなくなる大きな理由の一つだと思いますが、ICTというものが進んでくると、基本的には会社に通勤する人の絶対量は将来に向かって減ると思います。
 最近、よく見て分かりますのは代々木の駅、昔はゼミナールで盛んでしたけれども、インターネットの教室等々が盛んになりましたので、みんな自宅から予備校に全部アクセスができるようになったおかげで代々木駅周辺の混雑は激減しました。助かりましたけれども、当然、弁当屋は売上げが減りました。いいことばっかりはないんです、こんなものは。
 ですから、そういった意味では、私ども、地方というものを見ていった場合に、今までのように何となく高齢者が地方というような感じになっているんですけれども、僕は基本的には、ああなっている非常に大きな理由は、まあ地方という定義もまた難しいんですけれども、例えば東京周辺の、例えば多摩のニュータウンとか、それから近畿周辺でいえば千里ニュータウン等々は、今あそこに住んでいる人の年齢は極めて高い。そういった状況下の中にあって、その人たちは買物にも不便するぐらい高齢化してくるというような状況というものは、あれは田舎か都会かといえば、多分みんな都会と思っておられるでしょうが、年齢構成からいきましたら、これは明らかに二五%の高齢比は超えておりますので、非常に生活としては問題なんだと思っております。
 問題は、傍ら、都会にいる若い人はどういうところにいるかというと、これはかなり劣悪とは言いませんけれども、子供抱えて、極めて厳しい、小さな部屋に住んでおられるので、ああいったのが、いわゆる借地借家法という、昔随分いろいろ問題になった法律が改正されておりますので、そういった人たちと五年なり十年なりの賃貸契約ができるようになれば、高齢者はむしろ都会のいわゆるにぎやかなところに入ってくる。本人健康、金はある。問題は、寂しい。これが今、高齢者の非常に大きな問題だと思って、結果として引きこもりということになっていくという事態が地域の活力をまた悪くするということだと思っておりますので、うまくそういったものがちゃんと交換できるような、一定期間区切って第三者が入って、そこのところがすみ分けができるようになるし、賃貸、うちを建てたら一生そこという時代と少し違っておるのではないか。少なくとも三回や四回移り変えたっておかしくはないんであって、最後は都会地に、中において、まあ独りだった場合は独りの軽費老人ホーム等々が商店街の上にあったって、そこで毎日生活ができる。いろんなことをこれからの生活形態としては考えるべきなんであって、田舎は何となく高齢者のお年寄りの落ち着く先という発想自体がまず間違っていると、私自身はそう思っております。
 インターネットも盛んになった、光ファイバーも通じる、道路網も良くなったということになりますと、これは条件はもう大幅に変わってきておりますので、そういった意味では、農家、農業を営むにしても、少なくともかなりな農業は高額な農業として、今農業として成り立っておる農業分野も実は一杯ありますので、そういったものを一つ一つ拾っていきますと、総合的にデザインすると随分違ったものになってくるのではないかという感じがいたしますので、ちょっと農林大臣やっておりませんで、ちょっと詰めた、そんな詰めたわけではないんですが、自分の田舎を見ながら、少なくともいろんな人の意識が物すごく変わってきたなという意識だけは率直なところですので、これはと、あと一押ししてやるところにいわゆる先端情報技術と言われるものとか交通網とか、そういったもので、それが発達さえすれば、遠隔医療によって、医者が別にそこにいなくても遠隔医療でできるようになるということにもなろうと思いますので、情報技術の進歩は田舎の形を、今私どもが想像しているものとはかなり違ったものになってくる、活力ある高齢化社会というのは十分に可能だと、私自身はそう思っております。

発言情報

speech_id: 116214601X00720050318_009

発言者: 麻生太郎

speaker_id: 17218

日付: 2005-03-18

院: 参議院

会議名: 総務委員会