有村治子の発言 (郵政民営化に関する特別委員会)
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○有村治子君 生田総裁、ありがとうございました。本当に今回の答弁、お見受けしていて、生田総裁のリーダーシップに頭が下がるような思いで拝聴をしております。
それに続きまして、竹中大臣にお伺いしたいと思います。
私は、国民の皆様が一人一人実生活をする上で目に見える実感があることが大事だというふうに考えるのは、その実感が世論をつくっていき、その世論に引っ張られる形で行政や経済や政治が動いていくということを考えれば、どのような改革をしても、やはり国民の世論をつくっていく、国民の皆様とともに歩むという視点が絶対に欠かしてはいけないところだと思っております。
その中で、今回の審議の中でよく引き合いに出されるのがNTTや国鉄、JRの改革でございました。そこで私は、今回、国鉄、JRが民営化になされたときにどのような報道がなされてきたか、数十の資料に目を通しました。そこで、端的に面白い記事がありましたので御紹介をさせていただきたいと思います。民営化から十四年たっての総括が行われた週刊ダイヤモンド二〇〇一年九月二十二日号です。ちょっと長くなりますが、御紹介したいと思います。
民営化すれば赤字路線は廃止され、運賃は高くなる、国鉄民営化前後に高まった懸念はこの十四年間で払拭された。国鉄の最大の存在意義は、全国隅々まで鉄道のネットワークを維持するユニバーサルサービスと適正運賃であった。ところが、国鉄時代に廃止を決めたローカル線は計八十三にも上る。これに対して、JRが独自に廃止を決めたローカル線はたったの六つにすぎない。実は運賃も国鉄時代は値上げの連続だった。六六年の三二・三%値上げを皮切りにほぼ毎年のように値上げし、最終的には計十四回も実施された。中には、七六年の五〇%値上げのように世間の強い批判を浴びたものもあった。一方、JRになってからの運賃値上げは、消費税導入に伴う運賃改定を除けば、JR北海道、JR九州、JR四国の各一回ずつだった。昨今では逆に事実上の値下げに踏み切るケースが出ているという報道が十四年目の総括としてなされています。
このようなレポートをまつまでもなく、私自身も高校時代、通学をしている中で電車を使っておりましたけれども、JRになって端的に感じられたのは、汚い、臭いと評判の悪かったトイレがきれいになった。トイレットペーパーがなかったものが付いてきて、落書きばっかりだったトイレに落書きが一切なくなったというような思いを持っています。また、今私はベビーカーを引いて鉄道を利用するんですけれども、バリアフリーの取組がいかに有り難いかということを痛感し、エスカレーター、エレベーターの設置がどんどん進んでいることに本当に実感、プログレスを感じることがあります。
そういう意味で、年間六千億円の補助金を必要としていた国鉄がJRになって、その六千億円の補てんが不要となった上に、二千二百億円の税金を納めるような企業になったということは、本当に私自身もこれはプラスだったんじゃないかなというふうに感じます。
NTTの場合は、長くは申しませんけれども、例えば東京―大阪間、昼間三分間話したら四百円だった通信料が、今はその五分の一、約五分の一の八十四円になっています。そういう意味ではそれぞれの方が通信コストの削減ということを実感できるのですが、その一方で、今郵政民営化になったらどんな目に見える、国民が実感できる成果があるのか、ここのところがなかなか見えてこないというのが率直な思いでございます。この部分のわくわくしたビジョンが見えてこないからこそ世論が、民営化を支持する世論が大きなうねりとなって巻き上がってこないのではないかと思います。
そこでお伺いしたいのですが、竹中大臣、最終的な民営化のイメージとして、どのような国民が実生活の中で実感できる成果があるのでしょうか。例えば、竹中大臣が国民の一人として民営化された後の郵便局に三十分、一時間滞在されるとしたら、そこでどんな便利なサービスを竹中一国民は享受されるのですか、されようとされるでしょうか。イメージが分かるような形で教えていただきたいと思います。