鶴保庸介の発言 (郵政民営化に関する特別委員会)
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○鶴保庸介君 まあ国民の多くは、その辺りが現実の問題として出てませんから分かりにくいんだろうと思うんです。それだけに議論はもう少し踏み込んだ本音の部分の話がないと理解してもらえないんではないかというふうに思うんです。
例えば私、今回のその答弁、委員会でのやり取りを聞いておりまして、幾つか、これちょっとどうかなと首をかしげたくなるようなお話がございました。間違っていたらまた御指摘をいただきたいと思いますけれども、例えば、まあごまかしと言ったら申し訳ありませんが、誇張じゃないのかというような、私が、私自身が感じるようなこと、例えばこの郵政民営化の意義を問う辺りで、三百四十兆円の郵貯、簡保の資金が民間資金に転化すると、こう繰り返し繰り返しおっしゃっておられますが、その裏で、三百四十兆円の郵貯資金はこれから十年間掛けて減らしていきます、減っていくでしょうという答弁もあるわけであります。民間資金に流れるのは三百四十兆円全部ではありませんよね。リスクマネーに流れると言っているのは三十五兆円ぐらいの程度であるということも、これははっきり申し上げて誇張であろうと思います。
また、そのほかの理由、三十八万人の職員、職員がどうとかいう話も、本当はやっぱり反対派にしてみればもっともっと反論をしたい数字であろうと思いますし、その辺りは、誠実というのは、誠実に答弁をしていただきたい。この誠実に答弁するというのは決して長々と答弁をするとかいうことではなくして、これは分からないことだと、不確実なことだ、ことであるが、しかし、我々が考えて知恵を出したその上で今こういうことを前提にして考えておると、この辺りの誠実な答弁がやはり欠けているんではないかという気がしてならないわけであります。
そしてまた、私はこれもちょっと一つ質問にさせていただきたかったのは、無駄な公共事業があるからこれは郵貯改革をして財投改革をして財政改革をしなきゃいかぬという、まことしやかにこう言われておるわけであります。これ、正式な答弁としてこう言っておられるかどうか分かりませんが、世間ではそう言っております。しかし、今まで政府は、政府はですよ、無駄な公共事業というのはあるかと言われたら、ないと言ってきたんですよ。無駄な公共事業というのはなくて非効率な公共事業だというふうに言ってきた。非効率、つまり、それは上から下まで言うと、効率的な公共事業とそれからまた非効率な公共事業、それぞればらけてあるでしょうと。このグラデーションのように上から下まであるでしょうけれども、この非効率な公共事業を切っていかなきゃいけませんよね。それは当たり前の話であります。そうすると、それを切っていくということになると、どこで切るかという話になってくるだけの話であります。そうすると、郵貯資金を、それを丸ごと民営化して何もかも、じゃこれを市場化原理でやりましょうという話になってくると、ちょっとこれは待ってくれと私言わざるを得ないわけでありますね。
つい先日まで私は国土交通省で政務官をさせていただいておりました。まあ、政府の答弁としてどういう答弁ぶりをするかも私自身も分かっておるものであります。国土交通大臣に今日は来ていただかなかったのも、それを踏まえた上で大臣に答弁をいただきたいからであります。どうぞよろしくお願いします。