世耕弘成の発言 (予算委員会)

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○世耕弘成君 北京オリンピックまでに円借款の新規供与終了と、これは大変大きなニュースだと思います。いよいよ日中関係のまた新たな一つのページがめくられたことになるんではないかというふうに考えております。この参議院でも、決算委員会を中心にODA問題をずっと取り組んできたわけですけれども、これからも注視をしてまいりたいと思います。
 さて、今日は外交防衛ということでございます。私自身、外交ということを考えるときに、必ず思い起こすのが小村寿太郎外務大臣でございます。ちょうど、日露戦争が終わった、ポーツマス条約が、講和条約が締結をされてから、今年ちょうど百年になるわけでございます。あのとき日本国民は、非常に日本海海戦でも勝って、苦しい日露戦争ですね、戦勝気分、ようやく勝てたんだという気分でいて、多くの賠償金とかあるいは領土の割譲というのを国民は期待をしていたわけでございます。
 しかし、現実にはもう日本の国力はぎりぎりのところまで来ていて、交渉が長引いたり、あるいは決裂したりしたら、もう日本はどうなるか分からない、そういう厳しい環境の中で小村外務大臣は厳しい決断をして、あえて賠償金を受け取らずに、領土の割譲も非常に限られた範囲で講和条約を締結をしたわけでございます。
 その結果、小村さんはあれだけ大きな国との条約をまとめて帰ってきたにもかかわらず、石つぶてで国民から迎えられました。また、日比谷焼き打ち事件なんということも起こりました。非常に外交というのはなかなか国民が単純に考えているようにはいかない難しい問題があるなと思っていました。
 一昨日、この委員会の公聴会で村田晃嗣公述人が、総理の母校である慶応の創設者福沢諭吉の外交論から引用をしておられました。現代語風に私が訳したんですが、外交の事態が切迫する中で、外交のことを書いたり論じたりするに当たっては、自分が外務大臣になったつもりで行うので、自分個人の立場としては世間の人気が出るような爽快な議論もないわけではないんだけれども、紙を前にして筆の不自由を感じてちゅうちょする。いやしくも国家の利害を思う者になろうとするには、この心得がなくてはならないという、私は非常に、これ重い文章だと思いますが、今総理は非常に、日朝、もちろんです。日米、BSEがあります。日中、靖国の問題があります。日韓、竹島の問題があります。日ロ、北方領土の問題があります。それぞれ、国民、爽快な解決を期待しているわけですけれども、厳しい国際社会の現実の中ではなかなかそうはいかない、こういう外交かじ取りをされている、まず心境をお伺いをしたいと思います。

発言情報

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発言者: 世耕弘成

speaker_id: 15381

日付: 2005-03-17

院: 参議院

会議名: 予算委員会