2006-08-11
衆議院
麻生太郎
国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会
麻生太郎の発言 (国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会)
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○麻生国務大臣 今、谷口先生御指摘のありましたように、過日、陸上自衛隊の部分というのは無事撤収をいたしております。
石破先生の表現をかりれば、百点満点で百二十点と。私に言わせると、百二十はともかくとして、少なくとも、野球でいえばノーヒット・ノーランぐらいのすごかったことだったろうと思っておりますし、事実、フランスの国防省が発行しております「今日の軍隊」という機関誌がありますが、その機関誌の中で、なぜ日本だけが成功をしたのかという文章がありますけれども、非常に一読に値する文章だと存じます。
ただ、今回撤収をいたしました後、何となく、日本はこれですべて引き揚げて、あとはさようならかという状況に向こうはありますということは、もうジバリ外務大臣と話し、電話で何回となくしゃべっておりますので、その感じも向こうが伝えてきておりました。
傍ら、日本から閣僚がバグダッドに入ったということはありません。イギリスそれからドイツ、オーストラリア等々、皆、閣僚、首相、大統領がバグダッドに入っておりますので、日本だけが入っていない。日本はバグダッドに入る交通手段を自前で持っていなかったというのが理由なんですが、民間航空機というものはバグダッドの飛行場に皆入ってきております。それを使えばいいといいましても、やはり日本が陸上自衛隊を出してそこに飛んでおりますので、空自もクウェートからサマワまでは。したがって、それを利用しないと、何となく、他国の民間航空機に乗って入るというのもいかがなものかというのがありましたので訪問を差し控えておりましたけれども、空自が飛ぶということになりましたので、空自の一回目を飛んでおりますので、何回もやった方がより正確かもしれませんが、二回目であろうとよろしいのではないかというので、空自を使ってバグダッド入りするということを企画して、ちょうど谷口さんがお見えになった翌日に出ることにしておりました。その雰囲気を悟られるようじゃいかぬですな、まだもうちょっと修行が足らぬと思って反省しております。
現場に行っては、確かに、申し上げましたように、撤退しますけれども、ちゃんと空自は国連の要請に応じてバグダッド、それから北のエルビルまで物資、人員等々の輸送に貢献します、また、我々は支援として無償で十五億ドル、円借款で三十五億ドルというのを既に計画いたしておりますので、それはちゃんとやりますと。やりますが、私どもの方の条件としては、これは主に民間やらODAやらPKOやら何やらに負うところがさらに大きくなりますので、少なくとも治安というものが南のサマワ程度によくなってもらわないと、真っ最中みたいな感じで、いわゆる部族間対立の激しいところではとてもできませんよ、だから、そういったところでおたくでやっていただかなければならぬ一番のものは、とにかく治安の回復、これが優先順位の、政策順位として一番ですと。
それから、今おたくでは国民和解計画というのを、あそこはクルド族、スンニ、シーア、いろいろ分かれておりますので、こういったものの中で人口構成というものも昔と大分違ってきておりますので、そういったものの和解をうまくやっていく。かつてうまくやっていたんだから、和解をうまくやってもらわないといかぬのです。結果として、おたくは選挙をちゃんとやって、憲法までつくって、またその憲法に基づいてもう一回選挙をやって、少なくともそういった国は中近東の中ではそんなにはないのです、やった上の自信を持って、おたくらは選ばれた人たちなんだから、選ばれた人たちがきちんとやろうとしていることにもっと自信を持っておやりになったらどうです、それを我々としては積極的に支援いたしますというようなことを力づけるとともに、日本としては、要人往来等々いろいろ活発にしていくためにも、バグダッドの治安というものも非常に大きなところなんだと思います。
ぜひ、今後のODAやらその他の草の根無償、いろいろな小さなものから含めてやっていくに当たって、おかげさまをもちまして、自衛隊の隊員、一人の脱走兵が出たわけでもなく、いわゆる騒ぎが起きたわけでもなく、まことに規律正しく対応をしてもらった隊員のおかげで日本という国のブランドイメージが上がったことははっきりしていると思います。これは物すごく大きいので、他国の軍隊と全く違うという話が先ほど石破委員からのお話にもあっておりましたけれども、これが今回の自衛隊派遣の中で最も日本のイメージを上げたものだ、私自身はそう思っております。
また、技術、道路づくりやら何やらするにしても、ブルドーザーの運転から何からきちんと教えて、電気の修理についても、現地の人に全部電気の修理の技術を教えてみんな引き揚げておりますから、残ったイラクの人たちはそのまま技術屋として、いわゆる単なる労務者というよりは技術労務者として成長をさせておる。それで二年半で引き揚げているというのが非常にその人たちの感謝しているところでもありますので、自衛隊のやり方というのが非常に効果、ほかのODAのやり方と同じやり方になっているんだと思いまして、私どもとしては、大変ここが、日本という国の国力、ブランドイメージというものを上げるのに非常に貢献してもらったと思って感謝しておりますので、今後、こういう感謝、日本人のそういったイメージというものを大事にしながらやっていかねばならぬと思っております。