福井俊彦の発言 (財務金融委員会)

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○福井参考人 量的緩和政策のときと違います一つの点は、先ほども申し上げましたとおり、コミットメントによって日本銀行がみずから手足を縛るということはしない、フリーハンドでタイムリーな金融政策をできるようにした。
 コミュニケーションの仕方も変わってまいります。これが二番目でございます。我々は、政策委員の一人一人が持っておられる物価観というものを正直に出して、世の中の人々の物価観と十分すり合わせができるようにした、これは大きな透明性のバックグラウンドでございます。
 かつまた、金融政策運営の具体的なチェックポイントとして柱を二本立てた。
 それは一つは、我々は一年、二年先までの経済のアウトルックを出しますが、その標準的な見通しが持続的な経済の拡大というパスにきちんと乗っているかどうかという評価を、原則として展望レポートの都度、明確にみずから評価を出していきますし、その評価を、言ってみれば世に問うという形になります。
 かつまた、仮にそのシナリオがそういう正しい方向性に乗っているとしても、どういうリスクがあるかということをきちんと点検する。そのリスクは、発生する可能性が大きいリスクであれば当然対処するわけですけれども、発生する可能性が小さくても、一たん起こればロスが非常に大きい、国民経済的なマイナスが非常に大きいというものに対しても、あらかじめ指摘して、それは当然早目に対処していく。こういうやり方できちんとチェックしていくということでございます。
 第三の違いがございます。
 それは、量的緩和政策のときは市場金利の動きは原則的には封殺されている、特に短期金融市場でございますね。今後は、金利が生きてくるということでございますので、マーケットとのコミュニケーションという場合に、金利の動きというものが仲介項になってまいります。言葉のやりとりだけがコミュニケーションではない、本来のマーケットとのコミュニケーションでございます。我々が情勢判断について見解を述べ、市場の理解するところは市場が先行きのレートということで示し出してこられる、見解のすり合わせの中でそういう市場レートが敏感に動くということで、市場レートを仲介項としてダイナミックなコミュニケーションが行われる、これが本来の中央銀行とマーケットとのコミュニケーションでございます。
 そういうふうに変わっていくということでございます。

発言情報

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発言者: 福井俊彦

speaker_id: 9074

日付: 2006-03-10

院: 衆議院

会議名: 財務金融委員会