福井俊彦の発言 (財務金融委員会)

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○福井参考人 インフレターゲティングというのも一定の定義がないものですから、なかなかお答えがしにくいわけなんですけれども、仮に、中央銀行の政策決定会合において一つの物価数値目標というものを設定し、そして、長いか短いかは別にしまして、一定期間内にその目標を達成するという期間の概念が入っているというふうなもの、仮にそういったものをインフレーションターゲティングと考えれば、そういうものではないということでございます。
 現在、日本銀行の各政策委員がそれぞれ物価安定というふうに認識している内容を数字的に映し出せばこういうものだということを持ち出して、全体として中心点に近いものは何かというふうなものをまとめたものがきのうでございます。
 ただ、政策委員の頭がばらばらということではなくて、物価安定そのものをどう考えるかという点については、企業も家計も物価の変動に煩わされることなく安心して経済活動ができるような物価の状況という点では完全に一致しているわけでして、それを、過去の物価の変動から今日に至るまでの経緯などをそれぞれ頭の中に置いた場合に、実際に現状において今後長い目で見た物価安定の姿はどうだろうということを数字で表出すると委員によって多少差が出てくる、こういうふうなものでございますが、いずれにしても、それを念頭に置いてこれから金融政策を行っていく。
 実は、世の中の方々も、一人一人持っておられる物価観は違うと思います。簡単に、二から三であるとか、一とか、これで国民の皆さんがみんなそういうふうに思っているわけではないと我々も思っておりまして、国民の皆様が思っておられる一種標準的な物価観というものと我が政策委員が抱いておられる物価観というものがおおむね合っているとすれば、今後の金融政策を行っていく場合に、物価安定を目指すと我々が言った場合と国民の皆様方が物価安定を目指してほしいと思われた内容とが一致していくであろう。したがって、金融政策を行う場合にそれを念頭に置くということは、機械的に一定期間内に無理にある数値を実現するということよりは経済的効用が結果として大きいものになるのではないか。
 そして、物価観というものは、国民の皆様方もあるいは政策委員のメンバーも、経済構造の変化に伴って変わる可能性があります。したがいまして、一年ごとにこれは多少点検しようというフレキシビリティーをそこに残しているということでございます。

発言情報

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発言者: 福井俊彦

speaker_id: 9074

日付: 2006-03-10

院: 衆議院

会議名: 財務金融委員会