渡海紀三朗の発言 (日本国憲法に関する調査特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○渡海委員 発言をお許しいただきましてありがとうございます。
 この国民投票の議論、長年行われてきて、特に前年の臨時国会からは、特別委員会ですか、随分熱心に議論をされてきたと私は感じております。その中で、なぜ今やるのかという議論が随分出たわけでありますが、きょうの岩國委員の発言に全面的に私は賛成でございます。
 私も、以前、これはまだこの案件ということではない段階で、実は現行憲法を一度国民投票にかけたらどうかという提案をさせていただいたことがありました。国民の意思とよく言われるわけでありますけれども、これは単なる世論調査ではなくて、この憲法に対して国民がどういう意思を持っているかというのを国民投票にかけるというのは一つの方法であろうというふうに申し上げたわけであります。
 前回のこの議論の中で、これは間違っていたら御指摘をいただきたいと思うんですが、笠井委員は今やる必要がない、やるのはおかしいという指摘、辻元委員はやるとしてもとにかく慎重にやらなきゃいけないという御発言だったというふうに聞かせていただきました。私は、慎重にやるのは当然必要であろうというふうには思うんですが、今やる必要がないと言われている委員の意見はちょっと理解することができません。というのは、先ほどからも議論の中に出ておりました三原則の一つ、主権在民ということを考えれば、これは当然、我々が決めるんじゃないんですね、最終的に憲法というのは国民が決めるというのが今の憲法を守るという精神においても決まっておるわけでありますから。
 そういった意味においても、その手段であるこの国民投票制度というものをつくっておくというのは、これは立法府としても当然の責任であるし、これが六十年間実はつくられてこなかった、これはやはりおかしい、できるだけ早くつくるべきであるという岩國委員の本日の発言に全面的に賛成だと冒頭言わせていただいた次第であります。このことを我々は重く考えなきゃいけないと思いますし、そういった意味でも、前回の辻元委員の指摘は、中に大変いろいろな問題を含んでいる、だからこそ慎重にやる、これは傾聴に値すると思います。
 そして、いわゆるいろいろな項目の論点整理というのは既に終わっていると私は考えます。こういうことがあるじゃないか、ああいうことがあるじゃないか、随分多くの発言があったわけでありますから、それを一つ一つ最終的に整理をして、この整理が終われば、私はできるだけ早急に国民投票法案というものを当委員会でおまとめをいただいて、そして、理事間でしっかりと協議をしていただいて提案をして、今国会で成立を図るというのが今我々がとるべき態度であろうというふうに考えております。
 一点だけ、中身の議論の中で従来から疑問に感じておりますのは、実はこれは私は党内でもそれでいいんですかということを申し上げておりますけれども、投票率の問題であります。
 反対運動、ボイコット運動が起こるといけないからというそれなりの理由は聞かせていただいておるわけでありますけれども、しかし、これはボイコットされるような提案しかできないんじゃ大変問題でありまして、そういう意味からしても、例えば最低投票率がないということになると、投票率三割で過半数ということになると、少なくとも一五%の国民しかこれには信認を与えていない。行かない人は信認を与えたんだという解釈もできないことはないですけれども、果たしてそれでいいのかなと。
 私自身の意見としては、最低投票率というのは堂々と設けて、そして、しっかりと憲法を提案した段階で、皆さん御議論をいただいているような形での、どう言いますか、これは選挙運動とは言えませんね、国民投票に対する賛成反対運動というもののルールをつくって、お互いがある一定の決められた時間の中で国民に対して運動を展開していく、そういう制度をつくり上げるということが大事である、この一点だけは申し上げて、私の意見とさせていただきます。

発言情報

speech_id: 116404968X00720060406_017

発言者: 渡海紀三朗

speaker_id: 30413

日付: 2006-04-06

院: 衆議院

会議名: 日本国憲法に関する調査特別委員会