郡和子の発言 (本会議)

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○郡和子君 民主党の郡和子でございます。
 提出者として、園田議員の御質問にお答え申し上げます。
 なぜ小児医療に絞った法案の提出かという御質問でございました。
 子供は国の宝、チルドレンファーストという視点に立って、民主党は、子供の安全や子育て支援について特に最優先課題として取り組んでいるところでございます。医療分野におきましても、危機的状況がかねてから指摘されているところです。先ほども山井議員から、普通の子供好きの小児科医が、業務に絶望してみずから命を絶ち、そして遺書につづられた文章の紹介がございました。労働環境の面からも、今の小児医療が抱える大きな問題提起をさせていただいたところでございます。小児医療は、まさに瀕死の状況にございます。
 小児医療に従事する医師だけではございません。どこにでもいる普通の子供たちを、医療体制の不備のために死なせることがあってよいのか。大変悲しいことですけれども、こうした事例は枚挙にいとまがございません。
 社会のひずみは、いつも本当に立場の弱いところにダメージを与えるものでございます。この状況を何としても変え、お子さんや保護者の満足度、安心感を高めるために、小児医療を取り巻くさまざまな問題点について、緊急かつ計画的に対策を講ずる必要があると考えているところでございます。政府の取り組みは、小泉総理の御答弁にもございましたけれども、余りに手ぬるいと申し上げなければなりません。
 なぜ小児医療に特化した法案を用意したのかという質問ですけれども、端的に申し上げれば、日本の小児医療を取り巻く現状が、医師の偏在、地域間格差、不採算性、そして勤務医の過重労働という、我が国の救急医療が抱える根本的な問題を最も顕著に示しているからでございます。
 私ども民主党は、小児医療への取り組みが日本の医療全体を改善に導くかぎだ、突破口になると考えて、今回この小児医療緊急推進法案を提出させていただきました。(拍手)
 我が国では、小児救急医療体制が二十四時間、三百六十五日整備されているということになっておりますが、現状は問題が山積しており、国民が望む小児医療体制が提供されているとはとても言いがたい状況でございます。
 私の地元仙台で、母親の不安、心配の解消を理念に、ホームページを充実させ、子育てサークルにも取り組む小児科医がいらっしゃいます。外来の患者さんにもう少し時間をかけたいと、食事をとる時間を惜しんで診療されていますが、子育て支援という観点からも、小児医療への取り組みは重要な課題であると御自身の取り組みを通しておっしゃっておられます。
 医療現場におきましては、不採算経営による小児科病棟の閉鎖、また勤務医の過重労働が指摘され、核家族化や共働き家庭の増加などを背景にして、救急、休日、夜間診療などへの期待が高まっておりますが、供給体制と保護者のニーズとの間にずれやミスマッチが生じていて、もはや看過できない状況でございます。
 そこで、民主党は小児医療緊急推進法案を提出いたしましたが、この根底に流れておりますのは、以下五つの基本的な考え方でございます。
 それは、小児医療体制を図る国の責任において、一般財源を集中投入して整備する、小児の医療供給体制のシステム化を進める、そのことによって、勤務医の過重労働を軽減する、小児科医を着実に確保する、地域の実情に応じた、子供にとって安心で安全な医療提供体制を確保するということであります。
 当面、システム化の推進に伴いまして、救急医療体制の広域化は避けられないことだと思います。そして、遠距離の受診にならざるを得ないという場面も出てきましょう。しかしながら、ここでとても重要なことは、二十四時間、三百六十五日、いつでも診療が受けられる道筋があることを明確に示し、医療提供体制への不安を解消し、同時に、育児に対する相談支援のネットワークを構築することであると考えております。
 救える小さな命を救ってあげられる環境を国として責任を持って構築すること、今、我が国の小児医療は特段の政治判断が必要であるということを重ねてお訴え申し上げ、私の答弁を終わらせていただきます。(拍手)
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発言情報

speech_id: 116405254X02020060406_029

発言者: 郡和子

speaker_id: 26173

日付: 2006-04-06

院: 衆議院

会議名: 本会議