加藤公一の発言 (予算委員会)
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○加藤(公)委員 確かに、今のような御説明を承りますと、もちろん政府が何もしてこなかったということを言うつもりはないのでありますが、残念ながら、結果として、ほかの先進国と比べますと、日本の対策が後手後手になってしまっていた感は否めません。昭和四十七年、一九七二年に、先ほど大臣からもありましたとおりに、ILOで発がん性の危険性というものが指摘をされて以降、先進諸外国では、日本に先駆けて、より厳しい規制を講じてこられたわけであります。
きょうは、資料を一枚配らせていただいておりますが、二つのグラフをお示ししております。
これは、国会図書館にお願いをして、先進主要五カ国、アスベストをどれぐらい過去使ってきたかというデータをちょうだいいたしました。それが上のグラフであります。十年単位でしか目盛りを打ってありませんが、今申し上げたように、一九七二年の段階で、どうもアスベストは危険だ、がんになる危険性があるということが明らかになったわけであります。
そこを境に、上の段のグラフ、右と左を見ていただきますと、確かに、日本だけではありませんが、七二年以降、若干使用量がふえた時期のある国もあれば、あるいは七二年以降、二〇〇〇年に向かってぐんとアスベストそのものの使用量が減っていった国もあります。もちろん、これは規制の問題だけではなくて、産業構造の変化であったり、あるいは経済成長の問題であったり、規制だけが原因だということは一概には言えませんけれども、ただ、結果として、残念ながら、日本はこの七二年以降もアスベストの使用量というのは諸外国に比べますと大きくふえてしまっています。
これを少し見やすくするために、下の段のグラフというものをつくってみました。これは、その年々のこの五カ国のアスベストの使用量を一〇〇としたときに、それぞれの国のシェアがどれくらいかというものをグラフにしたものであります。
下の段のグラフの黒い帯で示しているところが我が国でありますから、一九七二年にその危険性が発覚をする直前、一九七〇年を見ますと、二〇%という数字。この数字そのものには別に意味はありません、変化を見るための値でしかありませんが、このグラフ上では約二〇%だったものが、二〇〇〇年段階では、この主要五カ国の中でアスベストを使っているのはほぼ日本だけという状態になってしまっているわけであります。
さっきも申し上げましたが、これから一概に日本の規制だけがすべて悪かったということを言うつもりはありませんけれども、ただ、結果的に、もっと早く手を打つことができたのではないか。もう大臣も御存じのとおりでありますが、主要五カ国、ほかの国々では、危険性が薄いと言われている白石綿なども含めまして、日本よりもより一層厳しい規制を早い段階で導入されていたわけでありまして、結果的に日本が後手に回ってしまった、対策がおくれてしまったということは否めないんではないかと思います。
この点について、小池環境大臣、政府の責任をどのようにお考えになりますでしょうか。