小泉純一郎の発言 (予算委員会)

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○小泉内閣総理大臣 極めて広い観点から日本の今後目指す方向をお話しされましたけれども、私が総理大臣に就任してから、目指す大きな目標の一つとして、日本の持っている力というもの、これを大いに発揮させていかなきゃならない。今あるような低成長よりも、もっと日本には眠っている力、潜在力があるんじゃないか、この潜在力をいかに目に見える形で発揮させていくか。
 そのためには、政府の役割、民間の役割、これをもう一度よく点検していこう。民間の企業あるいは民間人、さらに地方あるいは公務員、それぞれ役割があるし力も持っている、それをどう今後、各人、各企業の創意工夫を発揮しやすいような社会をつくって、そしてしかるべき適切な経済成長力が期待できるような社会にして、そして将来、簡素で効率的な政府を目指して、日本国民全体の力を発揮させ、成果を上げて国民生活を豊かにしていこうというのが大きな目的であります。
 そういう中で、今まで、改革なくして成長なし、あるいは、逆だ、まずこういう不景気のときには財政出動して成長させてから改革を考えればいいという論争がしばらく行われましたけれども、ようやく今は、このような財政状況では財政出動には限りがある、四割も国債、借金に依存しているような財政では必然的に大きな政府というのはもう無理だ、政府の役割というものをできるだけ限定して民間の力を発揮させようという方向、これがいわゆる改革なくして成長なし路線、大体その方向は大方の賛同を得る状況になってきたと思います。
 そういう中で、これからさまざまな分野におきまして、私は、国民の持てる力を発揮させていくようなそういう改革が必要である。同時に、今、勝ち組とか負け組とか言われますけれども、これは、人生というのは二者択一じゃない。マルかバツかどっち決めろ、そういうものでもない。勝ち組の人はまたいずれ負け組になるかもしれない、負け組の人たちもまたチャンスがあれば勝ち組になるかもしれない。
 あるいは、いろいろなチャンスが提供されても、それをつかむかどうか。待っている人もいる。待ってつかむ人もいれば、逃す人もいる。つまり、いろいろあると思います。さばさばして、まあいずれまた勝ち組になればいい、意欲を持って希望に燃えている人もいるでしょうし、勝ち組の中にも、何かむなしい気持ちがあるという気持ちもいるはずであります。そう二者択一で、世の中、はかり切れるものじゃありません。
 私は、そういう大きな観点から、それぞれの持ち味を個人においても企業においても地域においても発揮できるような社会にしていくことが大事ではないかと思っております。

発言情報

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発言者: 小泉純一郎

speaker_id: 9434

日付: 2006-02-06

院: 衆議院

会議名: 予算委員会