麻生太郎の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)
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○国務大臣(麻生太郎君) 山本先生御指摘のとおり、一九九〇年、冷戦構造が一応崩壊したと言われた以降、確かにユーラシア大陸の西半分では御存じのようにNATOが拡大し、いろんな形で大きく冷戦構造の崩壊というのは顕著に見えるところでありますけれども、反対側は、北東アジアの方におきましてはなかなかさようなわけにいかず、朝鮮半島の問題とか台湾海峡の問題、今先生御指摘になったとおりのところで間違いなく不安定とか不確実とかいう言葉が当てはまるかと思いますが、そういう状況が続いております。したがって、これらの地域の安定は、通商によって成り立っております日本にとりましては非常に大きな問題点として常に留意しておかなければならないところだと存じます。
したがって、日本の場合は、ここらの地域の安定ということを考えましたときに、やっぱり米軍の抑止力というものを使って少なくとも日本の安全を確保するという必要があるという御理解をいただいているんだと思いますが、少なくとも、今軍事というものは物すごい勢いで機動性が高くなってきておりますし、そういった意味では高い機動力等々を持っております在日米軍というものの抑止力というものは私ども日本の安全と防衛にとりまして不可欠なものだという大前提を持って考えないと、何となく、ただただ何か日本の話じゃなくて向こうの都合だけに合わせてやっているような話にとられかねないというのは、先方も不満でしょうし、やっぱり安全、防衛を担当される方々にとりましても非常に納得しがたいところだと存じます。
そういった意味では、今回はやっぱりアメリカの持っております抑止力と、傍ら基地を提供しておられる地元の方々の負担の軽減と、この二つ、ちょっとなかなか二律背反するみたいな部分もありますけれども、それをうまく双方で納得させる案というのが今回の2プラス2で最も頭を使ったというか、いろいろな意味で知恵を出し合ったと言うべきか、いろいろ表現があるんだと思いますけれども、日米安全保障体制を強化していくという重要なものなんだと思っております。
したがって、今言われましたように、そういった一番基本的なところをもっと広く国民に理解してもらうべきだという御意見につきましては、私どもも大事に常に心に留めておかねばならぬところだと、私もそのように感じております。