高野博師の発言 (外交防衛委員会)
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○高野博師君 時間ですので最後に、イスラム世界の動向と我が国の対応といいますか、それについて外務大臣にお伺いしたいと思います。
対中東石油の依存度というのが九〇%、これはますます高まっているというのは、日本の安全保障上これは対応する必要があると思うんですが、こういう問題、中東の平和と安定というのは日本にとっては死活的な重要性を持っていると。それから、先般、ムハンマドの風刺漫画でイスラム世界の怒りを買い、暴動等いろいろな問題がありました。表現の自由と尊厳との難しい問題も当然あると思いますが。
イスラム世界はかつては世界の文明の中心でもあったと。十八世紀は明とムガール帝国とオスマントルコだけで世界の八〇%これはGDPを出していたというようなこともあり、また古代ギリシャ、ローマの文明はイスラム世界がこれを保存しヨーロッパに伝えたということも言われていると。
しかし、この近代化の中で、西欧中心の歴史観というものがイスラム世界に対する偏見とかあるいは差別を生んできたんではないかなと思いますが、今回のこの風刺漫画の動きというのは、イスラム世界が主体性を持って取り戻してきた、あるいは自信を取り戻してきた、あるいは新たな反植民地主義の表れだと、そういう見方もあると思うんですが。
イスラム世界といっても、例えばインドネシアは世界最大のイスラム国家でありますし、パキスタンも一億五千万人もいる、インドにも一億人いる、中国にも二千万人のイスラム系の人々がいると。日本は中東ではどちらかというと手は汚していない、信頼感が非常に高いと……