金田勝年の発言 (外交防衛委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○副大臣(金田勝年君) ただいま福島委員が指摘されましたように、正にグローバル化や情報通信の高度化、人の移動の増大といった状況に伴いまして、国境を越える犯罪が一層深刻化している状況でありますから、その中で、今言われましたような問題への的確な対処をするというために、国際的な連携協力というものがますます重要になってきていると、このように認識しております。こういう認識を持って、我が国としては刑事分野における国際協力の促進に適切に対処していくということが大切であると、こういうふうに思っております。
対象国の拡大と、それから捜査共助条約に加えて犯罪人引渡条約そして受刑者移送ということに関しましても併せて考えていくべきだという御指摘も、正にそういう考え方を踏まえまして、まず中国との関係そしてブラジルとの関係、そして刑事共助条約、そのほかに受刑者移送、犯罪人引渡条約といった点についても、今どういう状況かというのを簡単に説明させていただきたい。
先ほど総論的に申し上げました考え方の下で、まず、中国との関係においては、刑事司法分野におきます日中間での協力を更に進めていく必要があると、このように考えております。これまでも中国側との間で意見交換を行ってきているところでありますが、まず、刑事共助条約につきましては、平成十七年六月に中国との間で予備協議を開催いたしまして、条約締結の必要性について中国側と認識を共有したところであります。今後、正式交渉を早期に開始するように努めていきたいと、こういうふうに考えておるわけであります。
また、中国におきます受刑者移送につきましては、多数の中国人の受刑者の改善更生、そして円滑な社会復帰という観点から望ましいというふうに考えておるわけでありまして、先ほど申し上げました予備協議の中で我が方の関心は伝えておりますし、中国との間での受刑者移送の実現に向けて引き続き努力をしていきたいと、このように考えております。
それから、中国におきます犯罪人引渡条約につきましては、引渡しの具体的必要性の有無、そして中国の刑事司法制度の適切な運用、引渡しされた者の適切な扱いといった諸般の事情を勘案いたしまして検討をしていく必要があると、このように考えている次第であります。
また、ブラジルとの関係も、ブラジル人、その逃亡犯罪人の増加というものは政府として取り組むべき重要な課題であるというふうに認識をしておるわけでありまして、こういう観点から、ブラジルとの犯罪人引渡条約の締結の可能性を含めまして具体的な方策について法務省を始めとする関係省庁と協議をして検討していきたいと、こういうように考えている次第であります。
刑事共助条約についても、ブラジルにおきましては、その必要性や実施可能性を総合的に勘案しながら検討していく必要があると、こういうふうに考えております。
また、もう一点の受刑者移送につきましても、我が国が加入しております多数国間の条約であります欧州評議会の受刑者移送条約へのブラジルの加入の可能性も含めまして、ブラジル政府と意見交換を行っているところであります。