深田博史の発言 (環境委員会)

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○政府参考人(深田博史君) 外務省でございます。お答えいたします。
 まず、御指摘のODA資金のCDM事業への使用に関する国際的な議論はどうなっておるのかと、こういうことでございますが、我が国はこれまで気候変動交渉の場において、いわゆる京都メカニズムを積極的に活用するという観点から、一貫してCDM、クリーン開発メカニズムへのODAの活用と、こういうことを主張してきたわけでございますが、これについてはこの交渉の過程でいろいろな国から反対の立場が表明されていることも事実でございます。特に多くの途上国がこのODAによるCDM事業実施に反対しました主な理由といたしましては、このODA資金がCDM案件、いわゆる環境分野の案件にシフトしてしまって、その他の従来の例えばベーシックヒューマンニーズとか言われる、こういった分野に対するODAが減ずるんではないかという懸念が挙げられました。
 また、先進国の国からも、こういうODAによってそのドナーが排出クレジットを得るということに疑問が投げ掛けられたり、あるいは民間企業によるCDM事業を圧迫しかねないと、こういったような議論があって、結局、交渉の結果、二〇〇一年の気候変動枠組条約締約国会合において、CDM事業に対する公的資金供与がODAの流用となってはならないと、こういう決定が下され、これは二〇〇五年十二月の第一回の京都議定書締約国会合においても同じ内容の決定がなされたと、こういうことであるわけですが、ただ、この決定は、ODAの流用を生じない限り、公的資金、この中にはODAも含むわけですが、これをCDMに活用できると、こういうように当然解されるわけで、ただ、今現在、このODAの流用というのを何をもってODAの流用とみなすのか、どこで線を引くのかと、こういったようなところがまだ議論が実は尽くされていないということで、国際的な定義にまでは至っていないと、これから議論をされていくと、こういうことでございます。
 我が国としては、いずれにしても、特定のODAプロジェクトにCDM事業として登録するには被援助国の同意あるいはCDM理事会、これはCDMを審査するために設けられた理事会ですが、承認が必要だということで、今後こういった場での議論を我が国としては見守っていくと、また個々のプロジェクトについて検討していくと、こういうことでございます。
 それから、ラオスの御指摘の小規模水力発電計画につきましては、これはJICAが調査を実施しまして昨年末に報告書は出ておりますが、現時点ではCDMプロジェクトの対象にはなっていないと、こういうことでございます。その理由は、CDMの申請手続などに非常に費用が掛かる、これ数千万円ほど掛かるということで、なかなかこうした小規模の事業に対してこのCDMを適用するのは非常に厳しいんじゃないかと、こういったようなことも検討されておると、こういうことでございます。

発言情報

speech_id: 116414006X01520060530_027

発言者: 深田博史

speaker_id: 28784

日付: 2006-05-30

院: 参議院

会議名: 環境委員会