山田昌弘の発言 (経済・産業・雇用に関する調査会)

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○参考人(山田昌弘君) 大変難しい課題をいただいて、私も特効薬というものは多分ないというふうに考えている次第ですが、まず第一の質問の方からお答えさしていただきたいと思います。
 つまり、昔の格差と今の格差の違いというのは特に若者においての格差だと、まず第一点は若者についての格差だと思っております。つまり、昔は時間とともに徐々に格差が付いていくので、何らかのあきらめというか、まあこんなもんだろうと思っていたというのがあるわけですけれども、今は、若者が社会に出た時点で相当の収入格差なり、かつ将来の格差が見えてしまうというような社会になっているので問題が深まっているというふうに思っております。
 あと、二番目の家族に関しては、つまり、今までは家族というものが調整機能を果たしていました。つまり、収入の高い夫の妻は専業主婦で、収入がそれほどでもない夫はパートで働くという形で、世帯内で格差調整というのができていたんですけれども、今はその機能が果たせなくなって、専業主婦もいれば高収入共働きもいれば、できちゃった結婚等で低収入のまま結婚してしまった人が出てきているというふうに考えております。
 緊急的にできることという、そのどの程度の緊急性というのがちょっと私、つまり政策担当者じゃないので分からないのですが、つまり、どのようなライフコースをたどっても公平になるような様々な社会保障制度を用意していくことによって社会的なリスクというものを低減させる、そして若者の自立能力を付けるということがやはり一番のことだと思います。先ほども松村委員からの質問で教育というのがありましたけれども、つまり、自立してやっていける能力がすべての若者にあるわけではないし、家庭によっての格差が大きいというところがあるならば、そういう能力が持てずに来た若者に対して自立を支援するような施策というものが必要になってくると思います。これは、フリーターの人たちに職業訓練を施して能力が発揮できるような職に就く、つまりフリーター期間やニート期間というのをなるべく短くして、将来は、まあすべてフリーターがなくなるという社会にならないと思いますけれども、なるべく期間を短くするような方策は現実的かつ緊急性のある課題だと思っております。
 以上です。

発言情報

speech_id: 116414061X00220060215_016

発言者: 山田昌弘

speaker_id: 27219

日付: 2006-02-15

院: 参議院

会議名: 経済・産業・雇用に関する調査会