山田昌弘の発言 (経済・産業・雇用に関する調査会)

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○参考人(山田昌弘君) ありがとうございます。
 水野委員の続きにもなるかと思うんですけれども、私は全世界をやはり文明論的、それほどすごい大きな、大文明転換とは思わないんですけれども、小文明転換ぐらいのことは起こっているというふうに私は思っております。でもその際に、日本が不利な点というのがありまして、つまり、私はリスク社会化とか、まあ言っているわけですけれども、日本の九〇年代までが余りにもノーリスク社会であり過ぎたということがあると思います。
 つまり、あらゆる社会でリスク化というのは起こっているんだけれども、特に日本においてはリスク化の影響が強い、さらに、中流に関しましても、まだヨーロッパやアメリカでは割と階級的な意識、いわゆるプライドというのが残っていたんですけれども、日本においては中流でなければプライドが保てないということで九〇年代まで来てしまいましたので、それから新しいニューエコノミーに対する私は適応をしていかなくてはいけないと思うんですけれども、その適応に関する痛みというものが、今日本で一番大きく起きているんだと思っております。
 で、多分新しい、すごく新しい文明というわけではないんでしょうけれども、新しい生き方、生活の仕方、希望の持ち方というものが、まあ何年先か、何十年先か出てくるというふうに私は期待しておりまして、非物質主義的価値観であるとか、そういうものが浸透してくるんではないかと思ってはいるんです。思ってはいるんですけれども、今の現状でいきますと、なかなか適応するのが難しいかな、でも適応するんでしたらその混乱期間というものはなるべく短くした方がいいだろうというふうに思っているものでもあります。失礼しました。

発言情報

speech_id: 116414061X00220060215_024

発言者: 山田昌弘

speaker_id: 27219

日付: 2006-02-15

院: 参議院

会議名: 経済・産業・雇用に関する調査会