岩井國臣の発言 (経済・産業・雇用に関する調査会)
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○岩井國臣君 大変世の中が動いておりまして、こういう格差問題というか、経済の問題というか、あるいは文明の問題というか、そういった問題についていろんな動きがあるんですね。
まず、イラクの問題あるわけですけど、イスラムの原理主義とキリスト教の原理主義、この問題をどう考えるかということで、中沢新一があの九・一一の後、何かにつかれたような感じで「緑の資本論」って書くんです。要するに資本主義というか、御案内のとおり、イスラムは利子の付かない金なんですね。イスラム銀行へ預けても利子は付かない。そういう世界が現にあるわけですね。我々の世界はまさしく資本主義の世界にあるわけ。それで、こういうことでいいのかどうかという。
それから、もっと大きく言うと、フランシス・フクヤマという日系人がおりますが、この人が「歴史の終わり」というのを書いて、これは余り評判良くなかったんだけど、そして人類の終わりって書いたわけですね。果たしてこれから歴史はどうなっていくのか、人類はどうなっていくのかということを書いているわけです。そして、そういう議論が今一杯起こっているわけですよ、起こっているわけ。
それで、この春に中沢新一の、文化人類学というのがあるんですけど、芸術人類学という学問のジャンルができました、研究所。で、我思う、ゆえに我ありというのはデカルトですが、そういうのでなくって、芸術家というのは頭で考えずに感性で考えるわけです。そこに何かがある。そこへ一つ哲学がありますよという、人類学がありますよということで、芸術人類学というのができる。この中沢新一が市場原理、市場経済では駄目で、世界はやっていけないので、そこへ贈与経済を入れないかぬというようなことを盛んに言ってるんです。ねらいはそこにあると思います。
したがって、こういうこれからの経済や産業や雇用の問題考えるときに、今の市場原理で果たしていいのかどうかというところを考えていかないといかぬのですね、一つは。ですから、もし、調査部局の方ででもいいんですけど、ここへ来られれば一番いいですが、中沢新一が何考えているのか。
それから、経済学も随分このごろ進歩してまして、進化経済学というんですね、進化。経済は進化していきますよと、どんどん時代とともに進化していきますよということで進化経済、まあ複雑系経済学というのもありますが、進化経済学というのがあって、北大の西部忠さんというのが地域通貨のことを盛んに言うんですね、地域通貨。これ利子付かないわけですよ、地域通貨。だから、その西部さんの話もやっぱり僕は聞いてみる必要があるじゃないかと。いや、僕は聞いているんですよ、僕はいろいろ聞いてるし彼の本は全部読んでおりますが。
それから、実際に実活動を地域において、企業の非正社員と正社員の問題というのは一つの企業の中の問題だから、そこのところはちょっと私自身分かりにくいことあるんですけど、地域格差というのは間違いなくありますから、過疎はどんどんどんどん進んでまして、もう地方は大変なんですよね。これ何とかせないかぬじゃないか。それから、まあ地域だけじゃないんだけど、教育にしても医療にしても介護にしても、地域で面倒見ないかぬじゃないかというんで地域介護だとか地域医療だとか地域教育だとかということが言われておりまして、いろんなボランタリー活動というのか、NPOだとかそういう活動がもう現に起こっているわけですね、現に起こっている。
それで、堀田力さんというのがおりますね。さわやか福祉財団、今理事長をしておられますが、あの方がまた地域通貨ということを言っておられるんですよね。この問題、経済だとか産業だとか雇用の問題を考えるときに、そういう現に今もうその最先端で学問の、あるいはそういう実活動をやっておられる、ボランタリー活動をやっておられる、最先端で苦労をしておられるというか、人の話を私は聞く必要があるんじゃないかと。
私自身は、今日は財政金融委員長池口さんおられますし、それから野党の筆頭理事おられる。十六日の財政金融で、この間やったんですけど、まあ財務大臣、財務大臣というか実際は答弁は財務省が書いてるわけで、ええ加減なこと言っておるので、今度もう一遍やったろうと思って、今度やるんです、十六日に。ちょっと時間をいただいてやることにしているんですけど、一つの切り口として、切り口です、それですべて解決するわけでないと思いますけど、そういう進化経済学であるだとか贈与経済であるだとか、それから地域通貨であるだとか、そういったことは少し私、この調査会としては、ちょっと調査室の方で調べてもらったらいいと思うんですけど、そんなふうなことを思いました。すぐに答えが出るわけじゃありませんよ。すぐに答えが目の前にすっと、それやればすぐ答えが出てくるという問題ではないんですけども、そういう勉強を私はする必要があるように感じましたので、ちょっと一言申し上げておきたいと思います。