小泉昭男の発言 (経済・産業・雇用に関する調査会)
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○小泉昭男君 大変専門的な知識をお持ちの方ばかりでございまして、先ほど、今外に出ていかれました伊藤先生、義理と人情の話出てました。
私、一番今日本を引っ張っていかなくちゃいけない基本的な部分は教育だと思っておりまして、やはり、昔、道端で子供と擦れ違っても、こんにちは、おはよう、子供も大人も言ったもんでありまして、うちの父は真っ暗な道、娘迎えに行ったら、真っ暗だからお互いにこんばんは言っちゃったなんて話ありましたけれども、あいさつはもう基本でありました。
そして、私、結婚ができない理由というのはまた違った部分にかなり深いものがあるんじゃないかなと、こういうふうに思いますけれども、昔から、一人口は食えないけれども二人口は食える、こういうことわざがあるように、幾ら貧しくても、貧乏人の子だくさん、もう生活のためにみんな必死でやってきたわけでありまして、私も子供のころは十一人家族でありましたから、親が子供全員にきちっと平等になんてできる家庭じゃありませんでした。近所でお葬式があると、葬式まんじゅうを十一分の一に切るわけでありまして、あんこが片っ方へ寄っているから、上からしっかり見てないとあんこを取り損なうような、こんな子供のころを過ごしました。
私、そういうころから日本はもう資源がないって、こう言われてまして、今日の繁栄を築いたのはハングリー精神だと思うんですね。ファイティング原田さんって御存じだと思うんですが、今亀田兄弟がすごく脚光を浴びてますけれども、すべて戦いだって言ってます。亀田さんのお父さんも戦いだって言ってます。ファイティング原田さんに聞きますと、スポーツも経済も同じでありまして、昔はもう相手をたたきのめさなければ自分は食っていかれなかった、しかし今はもう三ラウンドやると食えるというんですね。それだけ何とか食っていかれちゃう時代だと自分は思うんですよ。
そういう中で、一番これから大事なのは、さっき伊藤先生おっしゃった義理と人情、これにもう一つプラスすれば、横浜の方の港で働いてる大分有名な方がよく言ってますけども、GNOだって言ってるんですね。義理と人情と恩返し、これをしっかり子供に教育してやっていくこと、そうすれば日本はもっと強くなると思うんです。
それで、ゆとり教育が良かったかというと、私はゆとり教育は失敗だと思うんですね。週休二日というのは魅力があることですけれども、果たして子供のためになったか。以前、学習塾の経営者が立候補したときがありましたけれども、その方が言ってましたけども、私たちが食っていかれるのは義務教育が役に立たないからだと、こういう内容のことを言われました。私も全くそのとおりだなと思いました。
これから一番大事なことは、やはり全体を、専門的な部分はもう各先生方にお話しいただきましたので、私は思うままにお話をさせていただきましたが、各先生方のお話の中で、一番最終的にお話伺った伊藤先生のさっきの義理と人情、それにプラス恩返しと、これが日本社会の源であると、私はこう思っておりますので、この経済・産業・雇用に関する調査会の中から教育問題だとか人情論だとかというのはふさわしくないと思うんですけれども、すべてに私はそこが基本じゃないかなと、こういうふうに思っております。
これから強い日本を目指すためには、ただお金のやり取りだとか労働力で勝負だとか、その以前の問題で、人間性で勝負していかないと世界で勝てないと思うんですね。品格ある国家という本を読みました。あの中にも載ってましたけれども、勝海舟が外国へ行って尊敬されたというんです、英語も何も話せなくって。今英語をべらべら話せる人が尊敬されない時代が来ちゃってると、日本がそれだけ安く見られちゃってるんだと、私はそう思います。そういう意味で、企業が頑張ってる部分の一番の底力になってる労働力を提供いただける国民の皆さんがしっかりと働けるような、そういう国家観的なものを持てるような教育をまず根本からやっていかなくちゃいけないんじゃないか、こういうふうに思います。
具体的に話はなかなかまとまりませんで、思ったとおりの意見言わせていただきました。各先生方の御意見に深く感銘をいたしまして、一言で終わらしていただきます。
ありがとうございました。