南野知惠子の発言 (経済・産業・雇用に関する調査会)

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○南野知惠子君 ありがとうございます。
 私も、この委員会に所属させていただいて多くのことを学ばせていただいたと思っております。経済、産業、雇用、これはすべて生きることのクオリティーを高めていく大きな目標になっているのではないかなと思っております。
 大分昔、十九世紀のころですか二十世紀のころですか、二十世紀のころ読んだ本の中に、産業を時代的に追っていけば、まずトン産業、これは石炭とか大きな造船というトン産業から、次はキログラム産業、冷蔵庫だとか自動車だとか、それからその次にはグラム産業、ミリグラム産業、ナノグラム産業、もう今、ITの産業までずっと小さな分野で今世の中が動いている。
 そして行き着くところはというのが、二十一世紀は、今先生は環境の時代とおっしゃっていましたが、私は心の時代だというように思っております。どのような心で生きるか、どのような心で自分の人生をつくっていくか、また、他者との関係をどうつくっていくかというところが一番大きな課題になってくるだろう。そこで、伊藤先生がおっしゃった義理人情、それから小泉先生がおっしゃった恩返しというのがありますが、やはり権利と義務をどのように我々は分担しなければならないのか、また、その中に責任というものをどう追求していかなければならないのかというのがここに大きくカバーされてくるように思います。
 今、少子社会と高齢社会が同時にスタートしていっている。その中で、世代間の課題というのは社会福祉だとか、先ほどもお話が出ました年金の問題だとか、いろいろな課題が本当に同時に我々掌握しなければならない、それをいい形に持っていかなければならないという問題が出てきておりますので、そういう意味では、人々がどのように生きるかというのは、家族がどういうきずなを結んで生きていくのかというところに今終局来ているのではないかなと思います。
 今までの隣組のいい環境というものがだんだん現代化されてきておりますし、その中で家族のきずなが何となく今弱い結び付きになっているように思います。家族の中にも大変忌まわしい出来事が平気で起こったりしているこの世の中に我々はどのように直面するのかということが一つあろうかと思います。
 そういう中では、教育というお話も出ました。確かに、学校で教える教育だけでなく自分が社会から学ぶもの、それも一つの教育であろうし、家庭における伝統的な母親、父親からの教育というものが今もっと必要になってきている時代ではないのだろうか。そういう中で、昔はお嫁さんに行くときには家庭のみそ汁の味、これをちゃんと覚えて出ていくというようなこともあったように、本当に家の文化、家の伝統というものが多少揺らいできている世界なのかな、そういう意味を深く思いますときに、少子社会という問題にぶつかったときに、では子供を産んでもらうことだけが今少子社会の問題ではないと。
 子供は今、年間に百十一万人ぐらいは生まれております。その子供を虐待しないように育てる社会が大きな課題になってくるはずであろうかと思っておりますので、その課題が少子社会の一番キーの問題、ポイントになってくるように思います。そういう意味で、少子社会、どうしたらたくさん産んでもらえるかという他力本願でなく、自分たちがどのように今生まれている子供をすてきな大人に育てていく環境というものをどうとらえていくかという中に、経済、産業、雇用の課題が一杯詰まっているように思います。
 そして、もう一つ、この前トヨタを見学させていただきました。その中でも、国際的な課題というのが大きな企業の中で生きていっております。それも中小企業の中でどうそれを生かしていくかと、中小企業は比較的女性がウエートを持ってお仕事をしているように思いますけれども、そういう問題をどうとらえていくかというような課題にもなってくるように思います。
 そういう形の中で、今我々が高齢社会というのをもう一つ見てみた場合には、本当にこのすばらしい日本をつくってきた我々の先輩に対してどのような人生の最期をみとっていくのかというのも大きな課題であり、雇用の中に医療雇用というような問題もあります。医療の提供というような問題も、課題も一杯あります。
 そういった中で人間らしさというものをどう取り入れていくのか。最終的に日本に生まれて良かったというような医療を提供するというのが我々の願いでもありますけれども、そういうものを全部踏まえながら、どう我々は歩いていったらいいのかというような課題を考えました。この時代の、心の時代をどう生きていくかということがこの委員会の中で私は検討されたというふうに思います。小泉総理もしっかり頑張ってくださっておりますし、改革というところにも大きな根差しをしてくださっているとも思います。そういう課題も含めながら世の中いい方向に変わっていければ一番いいなというふうに思っているところであります。
 また、雇用の問題については外国人労働者の課題もございます。FTA、これをどうするかというようなことも直面する課題でありますので、一つ一つの課題がこの委員会と直結しているなと、そのように思っておりますので、今日、皆様方の御意見を拝聴しながら大変感銘を受けました。一言付け加えさせていただきました。

発言情報

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発言者: 南野知惠子

speaker_id: 14231

日付: 2006-05-10

院: 参議院

会議名: 経済・産業・雇用に関する調査会