福井俊彦の発言 (財政金融委員会)

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○参考人(福井俊彦君) 先進国の中央銀行が行っております金融政策の運営、それから市場とのコミュニケーションの在り方、その最も典型的なやり方を指しているわけでございます。
 日本において量的緩和政策を続けていた時期、あるいはアメリカにおきましていわゆるメジャードペースで極めて機械的に金利を引き上げてきた時期というのはむしろ例外でありまして、アメリカも今後の経済・物価情勢次第というふうにバーナンキ議長が前回のコミュニケで明確に言っておられます。
 くしくも、日米とも同じようなやり方でこれから金融政策をやっていこうということでありますが、そのやり方は極めてオーソドックスとも言えるわけでございまして、先行きの経済・物価情勢を読むというのは、中央銀行だけでなくて、広く市場参加者あるいは国民の皆様全体が御関心を持ってそれを日々行っておられることでありまして、そのことは、市場関係者及び国民の皆様方の先行き経済観というのはおのずと市場金利に日々反映されていると。
 そのことを我々はかがみとして読み取らせていただきながら、かつまた我々自身が責任ある経済見通しを発表してお示しすると。それを今度は市場が改めて材料として消化をし、自らの御判断と比較し、そして実際の経済の動きが自らの御判断かあるいは日銀の見通しかいずれに沿っているかいないかと、自らの見通しの修正、あるいは実際の経済の動きということの評価を更に市場金利に反映させながら動いていくと。それを我々は参照しながら、市場の政策金利の織り込み方が成熟してくる段階というもので我々が政策を行っていけば、市場と中央銀行との間のコミュニケーションがかなり全うする形で政策過程が遂行されると、こういうふうな過程でございます。
 したがいまして、何か一点、経済指標を見詰めながらそれをコミットメントして、そういう意味で分かりやすいというふうな金融政策をやる時期は終わったと、明確に終わったということでございます。

発言情報

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発言者: 福井俊彦

speaker_id: 9074

日付: 2006-05-16

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会