福井俊彦の発言 (財政金融委員会)

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○参考人(福井俊彦君) 今の市場金利の形成のされ方を見て、ゼロ金利脱却が早まったという見方は極めてうがった見方だというふうに私どもは思っております。
 おっしゃいましたとおり、極めて短い金利、あるいは中期ゾーンと言われるやや長い金利について、先行きの金融政策の読みを入れながら今市場金利がかなり動いていることは事実でございます。
 その中で、恐らく実際に市場で資金を投入しながら市場取引をしている本当の市場関係者は、ある程度先行きの政策金利の上昇ということを織り込み始めているとは思いますけれども、今市場で実際に金利が変動しているかなりの部分は、まだボラティリティーといいますか、先行きが必ずしも読めないと。読めない中で、いろんな取引が交錯する中で金利が動いていると。そういう意味でまだ私が言う非常に熟した市場条件の形成という段階には至っていないと、こういうふうに思っています。
 これは市場の通常の姿であります。外国の金融市場でも、政策金利の変更にまだ先立つ期間においては、実際の市場金利の確信を持った織り込みの部分と、まだ確信が持てないと、様々なボラティリティーが入ってくる局面とがございます。日本は今、正にそういう状況にあると。これから展望レポートの内容が更に織り込まれ、実際にこれからの経済、物価の推移を見ながら、より確信を持った織り込み方がなされていく、つまり市場が熟していくと、そういう段階にこれからだんだん入っていくわけでありまして、今の市場を見て、何かボイスを発しておられる方はかなりスペキュレーションが入っていると思います。

発言情報

speech_id: 116414370X01520060516_014

発言者: 福井俊彦

speaker_id: 9074

日付: 2006-05-16

院: 参議院

会議名: 財政金融委員会