小川敏夫の発言 (政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会)
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○委員以外の議員(小川敏夫君) ただいま議題となりました民主党・新緑風会提出の公職選挙法の一部を改正する法律案につきまして、提案の趣旨及び内容を御説明申し上げます。
参議院選挙区選出議員の定数につきましては、大都市集中による人口の過疎過密化の進行等により選挙区間の不均衡が拡大する傾向が見られ、平成十七年国勢調査の速報値によれば、参議院選挙区選出議員の選挙区間における議員一人当たりの人口の較差は、最大で一対五・一八に至っております。このような較差は、憲法の投票価値の平等の要請に照らし看過できない状態にあると言えます。
また、参議院選挙区選出議員の定数配分規定に関する平成十六年一月十四日の最高裁判所判決におきましては、平成十三年の通常選挙当時における定数配分規定は合憲とされたものの、多数意見を構成した一部の裁判官から、補足意見として、憲法上直接の保障がある投票価値の平等を重視すべきだとした上で、仮に次回選挙においても無為のうちに漫然と現在の状況が維持されたままであったならば、違憲判断がなされるべき余地は十分に存在するとの指摘がなされております。
参議院としては、これらのことを重く受け止め、定数較差の是正に取り組むべく、平成十六年七月の通常選挙前には、各会派代表者懇談会の下に参議院議員選挙の定数較差問題に関する協議会を設置し、また、当該通常選挙後には、参議院改革協議会において、選挙制度に関する専門委員会を設けるなどして、選挙区選出議員の定数較差問題について検討を重ねてまいりました。その過程において、民主党は、現在の定数較差問題が、他の選挙区と比較して相当に人口の少ない選挙区が存在し、当該選挙区に対しても一定の定数を配分する仕組みを取っていることなどに起因するものであること、そのような下で選挙区の定数の増減を行うだけでは較差の是正には限界があることなどを指摘し、憲法の要請である投票価値の平等を重視する立場から、独自の較差是正案を提案してまいりました。しかし、そこでは、各党がそれぞれの立場から是正案を提案する中で、残念ながら、我が党が主張する方向で調整がなされるには至りませんでした。
民主党案は、このようなことにかんがみ、選挙区選出議員の定数較差問題についてより踏み込んだ解決を図るため、最も人口の少ない選挙区と隣接する適当な選挙区とを合わせて一つの選挙区とすることとし、これにより投票価値の平等の要請にこたえようとするものであります。
次に、この法律案の内容の概要を御説明申し上げます。
参議院選挙区選出議員の選挙につきまして、鳥取県の区域と島根県の区域を合わせた選挙区を設け、当該選挙区の議員定数を二人とするとともに、東京都選挙区の議員定数を八人から十人に増員することとしております。
これにより、選挙区選出議員の選挙区間における議員一人当たり人口の較差は、平成十七年国勢調査の速報値において、最大で一対三・八〇に縮小することになります。
このほか、参議院選挙区選出議員の選挙でその区域が二以上の都道府県の区域にわたる選挙区において行われるものに関する事務は、中央選挙管理会が管理し、当該選挙においては、選挙長のほか、当該都道府県ごとに選挙分会長を置くなど、当該選挙に関する特例について規定することとしております。
なお、この法律は、公布の日から施行し、この法律の施行日以後その期日を公示される参議院議員の通常選挙並びにこれに係る再選挙及び補欠選挙について適用することとしております。
以上がこの法律案の提案の趣旨及び内容であります。
何とぞ速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。