松田岩夫の発言 (内閣委員会)
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○国務大臣(松田岩夫君) 科学技術政策及び食品安全を担当する内閣府特命担当大臣並びにIT担当大臣として、所信の一端を申し述べさせていただきます。
資源に乏しい我が国が未来を切り開き、世界の中で名誉ある地位を占めるには、知恵を生み出し、活用していくほかに道はありません。その知恵の根幹が科学技術でございます。
総合科学技術会議は、第三期科学技術基本計画における科学技術投資の総額を、一定の前提の下、約二十五兆円と掲げましたが、科学技術創造立国の実現に向けた力強い旗印ができたと考えます。また、平成十八年度予算案におきましても、一般歳出が減額される中、科学技術振興費は増額されました。明日への投資としての強い期待を重く受け止めております。
今後は、貴重な財源を無駄にしないよう投資の選択と集中を一層徹底するとともに、科学の発展とイノベーションを推進し、社会、国民への成果還元に更に努め、政策を国民に分かりやすく説明することを基本といたします。また、これにより、国民の理解と支持を得て、政府一丸となって関係施策を推進してまいります。
原子力の研究開発利用については、昨年、原子力委員会が策定した原子力政策大綱を我が国の基本方針として推進してまいります。原子力発電は、エネルギーの安定供給、二酸化炭素排出量の削減に寄与するものであり、これを基幹電源として位置付け、核燃料サイクルの確立を始めとした取組を、国民との相互理解を図りつつ進めてまいります。
また、原子力安全委員会の独立的、専門的な機能を最大限に活用し、原子力の安全確保に万全を期してまいります。
食の安全とそれに対する信頼の確保は、国政の重要な課題となっております。このため、食品安全委員会においては、科学的知見に基づき、中立公正にリスク評価を実施するほか、国民に分かりやすく情報を発信しながら、消費者など関係者とのリスクコミュニケーションを推進してまいります。
米国産牛肉に脊柱が混入されていた問題で、国民の皆さんに心配を掛けることとなりましたことは誠に遺憾であり、今後は、米国政府による徹底的な原因究明、再発防止策の確立が重要であると考えております。リスク管理機関であります厚生労働省と農林水産省においてしっかりと対応しているところでございますが、私としても、国民の食の安全を確保する観点から、その対応状況をしっかり見極めてまいります。
日本学術会議につきましては、長期的、総合的な観点からの迅速な政策提言や、国民の科学力増進に資する全国的な世論啓発を積極的に行うなど、我が国科学者コミュニティーの代表機関として一層の役割を果たせるよう、私としても最大限努力してまいります。
IT分野では、e—Japan戦略の下、官民を挙げた取組の結果、世界で最も低廉で速いインターネットの実現など、世界最先端のIT国家になりました。引き続き世界を先導するとともに、豊かな国民生活を実現するためには、ITを使って更なる構造改革に取り組むことが必要であります。
このため、IT戦略本部において、次の五年間の新たなIT戦略としてIT新改革戦略を策定しました。これに基づき、具体的には、レセプトの完全オンライン化等による医療の効率化、オンライン利用率の五〇%以上の達成等による小さな政府の実現、IT経営の確立による生産性の向上、競争力の強化など、ITの構造改革力を駆使した各般の改革を進めてまいります。
今後、国民一人一人が安心してITを利用し、その恩恵を実感できる社会を築いてまいる所存でございます。
委員長を始め、理事、委員各位の御理解と御協力をお願いいたします。