小泉純一郎の発言 (予算委員会)
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○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 私は、貯蓄から投資へという考え方が大事だという点については、私が就任前も現在も、大方の皆さんは賛成してくれていると思っております。
日本はどうも貯蓄性向が高いと。これから、成長分野に、意欲のある人に頑張ってもらうためには、国民も投資をしてもらおうと、そしてその投資を企業家に有効に使ってもらおうと。確かに、貯蓄はそれほど利益を上げない代わりに損をすることもないと。しかし、投資は高い利益を得る可能性もあるけれども、損失する可能性もある。そこの辺を一般の国民も、貯蓄もいいけれども、余りにも日本は外国に比べて投資する人が少ないから、投資を奨励して成長分野にその資金が回っていくような環境をつくって、それがひいては日本の経済の活性化につながるという観点から、貯蓄から投資へという動きが出てきたわけでありまして、今こういう事件が起こったからこの貯蓄から投資への動きを変えようという方は、それほど多くないんじゃないかと思っております。
そういう中で今回の問題が起きて、まあ最近は国会におきましても、マスコミ界においても大きな問題になっておりますが、私は、投資家保護については十分対応はしていくべきだと。さらに、これからも証券市場等におきましては、いかに公正さを確保する対応なり人員の整備とか監視体制、これも必要であろうと。こういう点に十分配慮しながら、今回、証取法の改正もなされたんだと思います。
いずれにしても、どのような法改正をしても、それを運用するのは人ですから、法の趣旨を十分理解して、国民から信頼を得るような投資活動をしていただきたい。法令は遵守していただきたい。これからも、今回の事件を踏まえて、投資ファンドを運用する方も投資に手を差し伸べる方も、その点を踏まえて健全な証券市場の育成を図っていかなきゃならないと思っております。