麻生太郎の発言 (安全保障委員会)
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○麻生国務大臣 衆議院安全保障委員会の開催に当たり、木村太郎委員長を初め委員各位にごあいさつをさせていただきます。
北朝鮮は、我が国を含む国際社会の再三の警告にもかかわらず、核実験を実施したと発表いたしております。詳細につきましては後ほど改めて御報告をいたします。
これまで北朝鮮は、大量破壊兵器の開発、ミサイル実験などを行い、我が国をめぐる安全保障環境を大きく不安定化させてまいりました。これに加えて、核実験の実施の発表を行ったことは、我が国のみならず東アジア及び国際社会の平和と安全に対する重大な脅威であり、断じて容認することはできません。
北朝鮮の行為に対する国際社会の強い非難を背景にして、日本時間十五日未明、国連安全保障理事会は、経済制裁を含む厳しい内容の決議を全会一致で採択しております。北朝鮮はその場でこの決議の受け入れを拒否しておりますが、北朝鮮は国際社会の一致した要求を誠実に履行する義務があると存じます。
政府としては、今回の安保理決議を受け、今後いかなる措置が必要か、米国などと緊密に連絡しつつ、具体的に検討し、適切な措置を講じてまいります。
拉致問題につきましても、すべての被害者の生還を実現すべく全力で取り組みます。
北朝鮮の核兵器保有は、東アジア地域の安全保障環境を大きく変容させます。そうした中、我が国の安全と繁栄を確保するため、日本外交のかなめとなるのは、引き続き、日米安保体制を基盤とした日米同盟関係であります。今回の北朝鮮の一連の行動を受け、日米両国は、日米同盟に基づく米国の抑止力が揺るぎないものであるとの認識で一致をいたしました。
政府としては、引き続き、米国と緊密に連携しつつ、ミサイル防衛を初めとする日米防衛協力及び在日米軍再編の着実な実施などを通じ、日米同盟の抑止力の信頼性を一層向上させていく考えであります。
近年の国際社会では、地域紛争が頻発し、国際テロや大量破壊兵器などの拡散といった新たな脅威が出現しております。こうした課題に対処し、国際社会の平和と安全を確保することは、我が国の安全保障政策にとって重要な課題であります。
イラクでは、依然予断を許さない状況が継続しております。イラク政府は、事態の改善に向けて懸命の努力を払っており、イラクの復興も、困難な中ではありますが、着実に進んでおります。我が国は、航空自衛隊やODAを通じた支援により、引き続きイラクの復興を支援してまいります。
イランの核問題は、国際社会として毅然とした対応が求められる問題です。我が国は、この問題の平和的解決に努め、核軍縮・不拡散体制の強化に向けて国際社会をリードしてまいります。
九・一一テロ以降、国際社会はテロとの闘いを続けております。インド洋における自衛隊艦船の活動などを継続していくために、先般テロ対策特措法を一年間延長する法案を国会に提出し、御審議をいただいているところでもあります。
以上のような諸課題に取り組むためには、国民の皆様の理解と支持が不可欠であります。木村委員長を初め本委員会の皆様方の御支援と御協力を心よりお願い申し上げます。(拍手)