古賀一成の発言 (国土交通委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○古賀(一)委員 観光立国という、外国人を相手にしたまちづくり、観光戦略、そういうものをやれば日本の皆さんもその恩恵を受ける、どうもこういうシナリオのようでありますけれども、観光立国、フランスは八千万人、日本はまだ六百万人台ということとなると、えてして、海外へ向けての発信、海外へ向けてのメニュー、海外でのPR活動というふうに、やはり小さい組織ではそっちにシフトしてしまう。ほっておけばついつい、私は、本当の意味での国民の旅というものは、実際の実態としては忘れられそうな気がする。この点はしっかりと、私は、今後の運用に当たっては重大な視点ということで肝に銘じていただきたいと要望を申し上げたいと思います。
 そこで、私は、今後のキャンペーンのやり方で、今オートキャンプという話をしましたので、ちょっとついでに当局の皆さん、大臣に御披露したい話があるんですけれども、実は、アメリカという国はやはり大したものだと思ったことがあるんです、観光に関して。
 私、役人をしておりましたときに、実は、オートキャンプ場というものを日本にやはり一千カ所ぐらい整備したらどうかという夢を持ったんですね。当時、ドイツはたしか一泊のコストが二、三千円だったんです。若いころですから、もう二十数年前です。日本は、当時でも、一泊、旅のコストは平均二万円ぐらいだったんです。家族四人で東京から宮崎に行こう、そうしますと、本当に、一泊で家族四、五人であれば十万円近い金がかかる。これは、これから高齢化社会、そう高度経済成長も続かない、やはりヨーロッパのような安上がりな観光システムというものがいずれ日本に必要になるということで、オートキャンプ場というものは一つのおもしろい政策だろう、当時私は公園企画官をやっておりまして、そういう動きを一ついたしました。
 そのときに、こういう話が飛び込んできたんです。アメリカに、公務員の退職者を中心にキャンプのネットワークを、あるアソシエーションが、協会がつくっているんです。六百カ所ぐらいネットワークを持っている。ここに電話すれば予約ができる。オートキャンプというのは、一週間も同じところにいたくないんですね。きょうはレークサイド、二日遊んで今度はマウンテンに行こう、こういうやはり回遊性がありまして、そうしますと、そのアソシエーション、KOAというんですけれども、この団体に話をしますとツアーが組める、予約もできる、こういうシステムを持っておりました。そういう人たちが日本のある大手会社に持ち込んだんです。何を持ち込んだかというと、ノウハウを全部教える、日本でやってくれと。
 なぜそういうことをわざわざただで教えに来ようかと思ったのは、日本人がこれだけアメリカに観光に来る、でも、我々のオートキャンプネットワークにはほとんど泊まらない。やはり日本にオートキャンプという文化がないからだ、システムがないからだ。だから、ただで教えて日本でオートキャンプのブームを起こして、彼らがお金をたくさん持ってアメリカにオートキャンプのツアーに来る、そのためにやってくれと言いに来たんです。
 僕は、いや、敵もさる者というか、観光誘致をやるときにそこまでやるのかと思って、大変感銘もしたし、驚きもしたんです。だから、やはりここら辺まで、実は、観光立国で外国から日本に来てもらおうと思えば、それだけの知恵、行動をやらないと私は来ないと思うんですよ。
 したがいまして、こういう、オートキャンプがこの中ではまだ位置づけが薄いと思うんですけれども、アメリカの場合は、観光客を日本から呼ぶために日本でオートキャンプのシステムをただで教えるというところまでやろうとした、これは一つ参考事例としてしっかりと頭に入れていただきたい、かように思います。
 それでは、次に移りたいと思います。
 ビジット・ジャパン・キャンペーンの具体的な内容を私はもっと知りたいと思っております。
 私も国会議員ですから、もちろん国土交通委員ですから関心もありますし、ビジット・ジャパン、よくお聞きをします。でも、私が実際一市民として触れたのは、去年でしたかおととしでしたか、東京—福岡のJALの国内線の中で、小泉総理が、日本語でだったと思うんですけれども、ようこそ日本という、短いキャンペーンのデジタル映像を機内で放送した。でも、日本にいる日本人がほとんどいるのに、ビジット・ジャパンと言って、ようこそ日本と言って何になるんだろうと私は思って、国土交通省にその映像のDVDをくれと。もう大変短いものでしたけれども、見ました。私はこれで、ターゲットはどこなんだ、どうなっているんだ、何をしようとしているんだと非常にけげんに思ったんですね。
 名前は言いませんけれども、私の周りにも、この前、このビジット・ジャパン・キャンペーンで、夫婦連れでロンドンに我々民間人も行きましたという話も聞いたんです。そうすると、あっちこっちでビジット・ジャパンのキャンペーンのツアー・アンド・イベントをやっているようにも思う。
 そうすると、想像するに、まあ、日本から何十人か知りませんけれども行って、ホテルかどこかを借り切って、イベントを張ってパーティーをやって、これは大変金もかかるだろう。でも、そこに来ている人が日本企業の関係者とかそういう者が大半であったら、これは本当に金はかかるけれども意味があるのか、もっとやり方があるだろう、何をしているんだろうということで、私は、大変これについて、法律までつくり、そして四十億近い予算を使っているわけですから、しかも国策というふうに我々受けとめていますから、この点については本当に新しい英知を結集してやるべきことだと思っているんです。
 そこで、まだよく見えないビジット・ジャパン・キャンペーンというのは、どこが担当し、どの程度のことをことしやったのか、ぜひお答えをいただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 116504319X00820061206_012

発言者: 古賀一成

speaker_id: 24335

日付: 2006-12-06

院: 衆議院

会議名: 国土交通委員会