山本一太の発言 (外交防衛委員会)

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○山本一太君 今大臣がおっしゃったように、私もこのJBIC成り立ちの経緯をずっと見てまいりまして、最初からその旧OECFの部分と輸銀をくっ付けるというのは反対でした。当時、自民党の行革本部長、どなただったかということは申し上げませんけれども、この方がこの件についていろいろ提案のあるやつは持ってこいとおっしゃったので、山本一太私案というのを作りまして、これはやはり借款の部分は分離をして、これはやはりJICAの方とくっ付けるべきだという、まだ取ってあるんですが、山本私案を出したんですが、完全に無視をされたとは言いませんが、議論の俎上にも上らなかったということで、私、この間、臥薪嘗胆、いつかチャンスがあれば必ずJBIC改革をやるというふうに虎視たんたんと情勢をにらんでいたところ、今回の政府系金融改革の流れの中でようやく正しい議論が出てきたということで、これは、大臣御存じのとおり、関係各省のいろんな利害もありましたし、いろいろと考え方の違う国会議員同士のせめぎ合いもありましたが、これ、結局、援助の現場で仕事をやった者とすれば、やはり援助のツールを一体化をすると、同じ理念の下に組織を集めるという、こういう流れになったことについて、麻生外務大臣が強力なリーダーシップを発揮していただいたということにつきましては感謝も申し上げたいと思いますし、私は大変敬意を表したいと、そういうふうに思っております。
 さて、大臣、JICAが、新しいJICA、これJICAがJBICの一部を吸収するのではなくて、JBICの優秀な人材とJICAが融合をして新しい組織になると、私はこう言った方が正しいと思うんですけれども、さて、このJICA、新JICAがスタートしたと。予算の制度とか組織の制度等についてはその関係省庁、さらにはその実施機関同士で詳細いろんなところを今いろいろ議論して詰めているところだと思うんですが、実は、大臣、私、一つどうしても気になることがあるんです。
 それは、昨日、ちょっと新JICAの予算制度を少し、紙に書いてあるものを少し見ていたんですが、新しいJICAの予算制度について当然二つの勘定があるということはこれは仕方がないと思います。一つのどんぶりでできないというのは分かります。一般勘定、すなわち技協、無償なんかが入っているこの一般の勘定と、それから有償、円借款ですね、円借款の勘定と、これは二つに今のところ分けざるを得ないというのはよく分かりますが、この有償の勘定の中に、大臣もこれは御存じだと思いますが、政府関係機関予算と、それと事業費である事業予算と、こう二つに分かれているわけなんですが、政府関係機関予算というのは、これは利子収入とか運用収入、これ残高一兆円の運用をやっているわけですからこの運用収入、交付金等ということになっていまして、事業予算の方は、これは七千七百億あるんですが、財政投融資、出資金、自己資金等から成っていると。
 私が一番気になるのは、この政府関係機関予算が、これが議決予算、この制度のまま残るということなんです。これについては、これも細かいことを言っていると質問の時間もなくなってしまうのでいろいろ細かいことは申し上げませんが、これを残す、これをこういうシステムにしなければいけないという財務省側の理屈も分かります。ただ、新しいJICAがスタートして組織の一体化を図っていかなきゃいけない、組織の一体化を図っていく中で援助の効率を今大臣がおっしゃったように向上させていかなければいけないと、この新しい独法の機能を強化していかなければいけないということを考えますと、JICAの、特に技協の予算は、これも大臣御案内のとおり、三年から五年の中期目標というのを立てて、その中期目標で中期計画というものを外務省、財務省とも相談しながらということですが、主務官庁である外務省の認可を受けると。その後は、予算としてはJICAにとってはかなり使い勝手がいいというか、かなり裁量の利く予算なんですね。
 ところが、このこちらの新JICAの下に来る有償の勘定の中に議決予算というものが出てくると、つまり、例えばJICAで調査団を送る、私が何かその調査団を送るアレンジをしていたとしても、調査団を送るとその中に技術協力のスタッフが入る、さらには無償資金協力のスタッフが入る、円借款関係の有償の人も入れると、こういうときに、人件費の中でJICAとして裁量の利く部分と裁量の利かない部分、年度ごとに縛られちゃうわけですから、議決予算なんで。こういうものがあるというのは、実際に恐らくその現場で仕事をしている実施機関、つまりその新JICAのスタッフにとっては極めてやりにくいし、むしろその新しい独法の、何というんですかね、機動性を奪うことになっちゃうんじゃないかと。私はこのことだけは非常に懸念をしておりまして、大臣がこの件についてどう考えておられるか。
 さらに、将来的に、まあ今のところなかなかこれ一つの勘定にするということはできないと思いますが、これから十年、二十年たっていけば、まあちょっと五年、十年たっていけば円借款の役割等々も変わってくると思うんで、この議決予算の制度、ここだけぼこっと入っているわけなんですが、これを将来的に見直していくというお考えがあるのかどうか、そこら辺いかがでしょうか。

発言情報

speech_id: 116513950X00520061107_007

発言者: 山本一太

speaker_id: 17573

日付: 2006-11-07

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会