山本一太の発言 (外交防衛委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○山本一太君 ありがとうございました。
 なかなか一朝一夕というか、あした、あさって、一か月後、一年後には難しいかもしれませんけれども、是非そういう問題意識は大臣の中に持っていていただいて、必要な時期が来れば見直しも是非考えていただきたいと思います。
 少し時間が残っているので、この法律のことから離れて、一つだけちょっと大臣に御質問させていただきたいと思うんです。
 大臣、実は私、先般ある討論会に出席をいたしました。北朝鮮問題についての討論会だったんですが、いわゆる北朝鮮に大変詳しい専門家、ジャーナリストや大学教授や評論家やそういう方々が大勢出席をされたパネルだったんですけれども、今回の北朝鮮の六か国協議への復帰の声明あるいは六か国協議の展望、北朝鮮の核問題の今後の見通し等々についていろいろ議論をいたしました。
 いろんな意見が出まして、六か国協議をやってもなかなかうまくいかないんじゃないかという意見もありましたし、いやいや、それはちょっと違うんじゃないかと、今回の六か国協議は今までと違って、例えば北朝鮮の核問題というのはグローバルイシューになっているとか、中国が今までよりも怒っているから雰囲気が違うんじゃないかとか、あるいは北朝鮮も実は相当食料に困っていて、WFPの試算だと、一年五百六十万トン必要な食料が百三十万トンぐらい不足するんじゃないかという見方もあって、どうも軍の規律も弱っているということを考えると、今度の六か国協議は今までと違うんじゃないかというような意見も出ました。
 さらに、中国については、これは北朝鮮の誤算だったんじゃないか、すべて計算どおりにいかなかったんじゃないかと。中国の今回の反応というのはやはり北朝鮮が考えたよりも厳しかったんじゃないかとか、あるいはこの国連の制裁決議があって、これはもう麻生大臣を含めて日本政府が相当イニシアティブを取ったわけですが、この国際的な圧力というものがあったから北朝鮮が戻ってきたと言う人もいれば、いやいや、最初から冷徹な計算の下に戻ってきたんだと言う人もいたんですね。
 いろいろ意見は百出したんですが、実は、残念ながら、そのパネルの一つの結論として出てきたのは、六か国協議をやっても結局一年か二年後には北朝鮮は核兵器保有国として出現するんではないかと。それは、例えば今アメリカが北の核実験を非難をしている、国際的な包囲網は解かないというふうには言っているけれども、実はアメリカにとって核保有は、北朝鮮の核保有は、直接の脅威ではなくて、むしろ核が拡散をしてテロリストに渡ったり、ならず者国家に渡ったりすることを恐れていると。中国は相当怒っていますが、しかしながら、例えば石油、原油のパイプライン止め、食料を止め、北朝鮮を崩壊させるような、レジームチェンジをさせるようなところまでやらないだろう。韓国に至っては、まあちょっと表現が良くないかもしれませんけれども、ほとんどノーホープであると、これはちょっと表現が良くないかもしれませんが。こういう中で実は、六か国協議が再開をされても一年か二年後には結局核保有国北朝鮮が出現してしまうのではないかと、こういう意見が大勢だったんです。
 そこで、外務大臣にお聞きしたいのは、北朝鮮が核保有国として名実ともに認められるということで最も不利益を被るのは、大臣が何回もおっしゃっているとおり日本だと思うんですね。日本の安全保障にとって最も良くない状況、最悪のシナリオが出現をするかもしれない。そういう中で、アメリカや、あるいは韓国、中国、もちろん北朝鮮もそうなんですが、日本ほどの切迫感がないのではないかと。
 こういう中で、日本外交として、日本にとって最悪のシナリオ、すなわち北朝鮮がこの制裁やいろんな各国のいろんな圧力をのらりくらりとかわしながら結局核保有国になってしまうということを防ぐために、日本外交としてどんな働き掛けをしていこうと考えておられるのか、大臣のお考えをお聞きしたいと思います。

発言情報

speech_id: 116513950X00520061107_009

発言者: 山本一太

speaker_id: 17573

日付: 2006-11-07

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会