元島和男の発言 (総務委員会)

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○参考人(元島和男君) 現在、旧軍人仮定俸給年額、平成十七年四月一日、この表を見ますと、一年間に兵隊で百四十五万七千六百円、下士官百五十九万九千四百円、大将に至っては八百三十三万四千円、こういう、年々ベースアップされまして、多額の金をおもらいになっておられます。これはもちろん計算上ではこの数字のようにはならないとは思いますけれども、わずか十日、一日足らないだけでも全くもらえない人たち、そして、わずか総理大臣の書状、銀杯、記念品、これだけで済まされておるわけでございまして、本当に命懸けで戦った者の値段がこんなに差があるのか、これは恩欠者みんなが考えていることだと思います。
 私たちは、何とかこういうものを少しでも縮めていただいて、御苦労であった、今後も日本のために頑張ってくださいよと、そういう温かい言葉をいただきとうございました。もうしかし、今日に至ってはそう叫ぶ人たちの数も年々減っております。抑留者の問題につきましても、かの地で働かされた労働賃金を幾らでも下さるならば、抑留者の人たちもどんなにお喜びになるか分かりませんが、今の段階で日本の力がロシアに対してそれだけのことを言い得るのであろうか考えますというと、情けないことではございますけれども、当てにはされない、そう思い、一杯でございます。
 かつて昭和五十七年、私たちが九段会館で総会を開いたときに、自民党から渡辺秀央先生、社会党から渡部行雄先生がおいでになって、激励の言葉を下さいました。総会が済んで、私たちは社会党の石橋政嗣委員長のところにお礼に参りました。そのとき、石橋委員長さんはこんなにおっしゃいました。皆さん、御苦労さんでした、長い間大変でしたね、国が命令した以上は国がそれだけの償いをしてくれるのは当然のことではないですか、社会党としては、今日渡部行雄君が激励したとおり全面的に応援しますよ、残念ながら野党の我々ではその力がない、与党の自民党の皆さん方にお願いしなさい、しりをたたいてください、そして一日も早く皆さん方の償いができるようにしてください、そう言って石橋委員長は激励をしてくださいました。先般、第一議員会館で偶然福島みずほ党首とお会いしまして、実は福島先生、石橋先生がこんなことをおっしゃいましたよ、今日はそういう人たちの集まりでございますということも申し上げたわけでございます。
 私たちは、やはり法律でございますから、法律に従わなきゃ、法治国家ですから従わなきゃなりませんが、何としても、この軍人恩給をもらう人とない人との差が余りにも懸け離れておりますためにこのような運動を起こし、二十数年間、無料奉仕でみんなが一生懸命日本の将来を考えて頑張ってきたわけでございます。今回も、実は民主党の方から出されておる法案も分からないんではないんですが、何としてももうその期間がない。たとえ参議院で皆さん方が可決されて公布されましても、もらう段階になるまでは四月の一日以降になります。その間に何万人の方々が亡くなっていくか分からないんです。もうその日その日が待ち切れないんです。
 そういうことから、欲はありますけれども、もう欲ばかり言っておって犠牲者を多く出すよりは、今の基金の取り崩しで早く抑留者の皆さんに十万円、そして慰霊碑の建立、恩欠者に、外地は五万円、内地は三万円、差は付けてもらいたくはありませんけれども、だけれども、世論を考えますとこれもやむを得ないことであろうか、それならしようがない、それでもいい、そして引揚者の皆さん方に銀杯と慰霊碑の建立を早くやっていただかなければ、もうそうそう待ってばかりおれない、そういう実情でございます。
 不満でございます。おっしゃるとおり、確かに不満でございますけれども、もうやむを得ない時期に来ておるということをお知りいただければ有り難いと思います。よろしくお願いいたします。

発言情報

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発言者: 元島和男

speaker_id: 33682

日付: 2006-12-14

院: 参議院

会議名: 総務委員会