高野博師の発言 (予算委員会)
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○高野博師君 質疑に入る前に、午前中の民主党の森ゆうこ議員の質疑におきまして、御本人も今見たばかりで内容をよく把握していないという週刊誌の記事に基づき、事実関係を把握しないで安倍総理を誹謗するような質問がなされたことは問題であると考えますので、委員長において議事録を精査の上、適切に対処願いたいと思います。
それでは最初に、総理の訪中についてお伺いしたいと思います。
北朝鮮の核実験によって、安倍総理の訪中、訪韓の意義、重要性というものが若干関心がそらされた感じもありますが、中国、韓国との関係がぎくしゃくしたままで北朝鮮の核実験が行われたとしたら、これは日本の対応は相当難しいものになっていたのではないかと思われます。そういう観点からも、政権発足間もない安倍総理が早期に両国との関係改善のために訪問されたということ、そして首脳会談を実現されたという英断を高く評価したいと思っております。首脳間の対話を行うこと自体が何よりも重要であろうというふうに思っております。
そこで、私は、日中友好こそがアジアの平和と世界の平和にとって重要であるとの観点に立った上で、日中関係の入口に、あるいは日韓も同じでありますが、靖国問題あるいは歴史問題をその入口に置くべきではないと、すなわち外交、政治問題化すべきではないというのが私の一貫した考え方であります。
中国、韓国と、特に中国とは文化も価値観も違うということもあります。歴史問題は日中の両国関係、特に国交正常化の際の原点ではありますが、靖国問題はできるだけトーンダウンをした上で、より高い次元で大局的な見地から両国首脳が日中、東アジアあるいは世界の諸問題にともに協力すべきだというふうに考えております。そういう意味では、今般、そういう方向で未来志向で動き出したことは高く評価したいと思っております。
靖国問題での安倍総理のあいまい戦術について批判する向きもあるようでありますが、胡錦濤主席もある意味ではあいまいにした感じもあります。しかし、これは双方の政治的な知恵ではないかと。今後の展開は必ずしも予断は許されないかもしれませんが、私はそういうふうに認識をしております。
ところで、安倍総理は主張する外交ということを標榜されているのでありますが、日本側もきちんと中国に対しては言うべきことを言う必要があるんではないかと思っております。
一つは、歴史の共同研究であります。それは近くスタートすることになりましたが、歴史的な事実関係等についてはこれは正確な検証をする必要があるんではないかというふうに思っております。
もう一つは、中国側のこれは若干反日教育的なところがありまして、こういうことについては、我が国の平和国家としての正しい認識を教育してもらいたいというようなことを中国側に主張してもいいんではないかと思います。
この辺の総理のお考えを、御見解をお伺いしたいと思います。