高野博師の発言 (予算委員会)
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○高野博師君 日中間で協力すべきテーマはたくさんあると思います。環境の問題、あるいはエネルギーの問題、あるいは感染症、犯罪の問題、あるいは領海を含めての東シナ海での油田、ガス油田開発等の問題、相互の理解の上での協力関係を築いていくべき分野はたくさんあると思います。日中両国は、世界の中の日中関係というような視点に立って、大国としての責任を自覚しながら、東アジアの平和と繁栄のために協力すべきであろうと思っております。
そこで、北朝鮮の核実験の問題について何点かお伺いしたいと思います。
北朝鮮の今回の核実験の意図は米国の脅威に対応するためだと、対抗するためだということも要人が言っておりますが、核保有国になる、独自の核抑止力を持つということにあると、そしてまた米国との直接交渉を引き出すというところにあろうと思いますが、結果として北東アジアの、あるいはひいては世界の平和と安全に重大な脅威となったということでありまして、これはもう断じて許すわけにはいかないと思います。
国際社会の、国連を通じて一致して厳しい措置、あるいは国連憲章第七章に基づいた拘束力のある安保理決議等がこれからなされるんだろうと思いますが、特に中国が原油の供給とかあるいは食糧等を供給していると、この中国が制裁に加わるというのは非常に決定的な重要性を持っているんではないかというふうに思っております。我が国も独自の制裁を科すべく検討中ということでありますが、核を保有するということがいかに不利益かということを十分認識させるということが重要だろうと思っております。
もう一方で、北朝鮮はノドンを二百基ほど配備をし、照準が日本に向いているとも言われておりますが、技術的にもかなり高度なレベルに達しているんではないかというふうに見るのがこれはしかるべきではないかと思っておりますが、ソ連崩壊後、北朝鮮には相当の科学者、研究者が流れたという情報もありますので、またパキスタンのカーン博士の核のやみ市場というような情報もありますので、これについては十分注視する必要があろうと思います。
イランとの関係でも、北朝鮮との連携があるんではないかというような推測もされておりますし、何よりも最もこの問題で恐るべきは、この北朝鮮の核兵器なり核技術がテロ組織に渡るということであろうと思います。姿も国境もない、守るべき国民を持っていない、こういう彼らに対しては核の抑止力というのは全く無力でありますから、正にこれは国際社会にとって最大の脅威になるだろうと、なるおそれがあるという認識をしております。
今回の北朝鮮の行動についてはNPT体制、核不拡散条約体制のダブルスタンダードが問題あるという指摘もありますが、いずれにしましても、民主的なチェックが利かない独裁国家がこういう核兵器を持つということ、これはもう絶対的に避けなくてはならないというふうに思います。
総理の認識を、簡単で結構ですのでお伺いしたいと思います。