川上高司の発言 (安全保障委員会)
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○川上参考人 ただいま御質問のありました、うまくいかなかった場合はどうなるかという御質問でございますが、私は、三点あると思います。
まず、これは江畑参考人もおっしゃいましたが、まずは日米同盟にとってこれは大きなマイナスとなるということでございます。ただでさえアメリカは、アフガニスタンやイラクに対して大きな戦力を割いて、関心事はそこにございます。そういうときに今回の条項が履行されないということになりますと、何か事が起こったときにはアメリカが本当に助けてくれるのかというふうないわゆる懸念というのが生じてくるわけでありまして、こういう意味で、抑止力の若干のマイナスということも考えることができると思います。
ただ、二番目ですが、普天間からは動かないというふうなことがまず間違いなく生じてまいると思います。これに伴いまして、そういう意味で、在日米軍基地自体は動かないわけでございますので、多分、抑止力は低下しませんが、ただ、そこの基地を使ってアメリカ軍が展開する際の用途がどちらかといえばグローバルな用途に重きを置き、リージョナルな台湾海峡の危機とか朝鮮半島の危機について果たして日本を助けてくれるのかというふうな信憑性の問題が生じてくる。いわゆる日米同盟の危機が生じるんじゃないかと思います。
それから三番目に、かぶりますが、先ほど私の方から言いましたように、これはパッケージ論でございますので、沖縄から負担が全く減らない。
現在、今回の在日米軍再編協議は、まことにアメリカ側と日本側から見事なまでの立て役者がそろって成ったものだと思っております。ブッシュ大統領と小泉前総理の厚い個人的な信頼関係、それから、ラムズフェルド国防長官のトランスフォーメーションにかける熱い意気込み、それから、在日米軍再編協議前半におけるアーミテージ国務副長官、グリーンNSC上級補佐官といった知日派が存在した。それから、防衛省と外務省の、これはあくまでも熱意、こういったものが組み合わさりまして、今回の在日米軍再編協議は日本側に有利なものとして展開したものでございます。
特に、沖縄からの負担軽減、これが全く無にされ、今回の普天間基地初め、キャンプ桑江、キャンプ瑞慶覧、それから牧港等々の返還がいつになるかわからないというふうなマイナスが起こると私は思っております。
以上です。