古賀一成の発言 (国土交通委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○古賀(一)委員 大臣より、都市の抱える網羅的な御指摘がありました。それはそのとおりだと私は思うんですが、今の中でいいますと、交通渋滞あるいは国際機能、高齢化社会等々、お話がありましたけれども、それは前からあった、あるいは世界の各都市にもある話なんですけれども、今のお話でいいますと、都市再生の戦略と問題意識というのは、すべからく問題だという感じがしまして、私は、戦略的な都市再生という事業が進んでいくんだろうかという疑念を持たざるを得ません。
いろいろな問題が残っています。残っていますけれども、私は、つらつら町を歩いて思うのは、やはり最大の問題は高齢化社会だと感じてしようがありません。街角に行ってもそうですけれども、私はあるところのスポーツクラブに最近入ったんですけれども、朝行きますと、もう全部高齢者ですよ。ああ、この人は六十代、この人は七十代、特に午前中は。本当にスポーツクラブも高齢化社会だなと、町を歩いてもそう思います。地方に行けばもっとそうなんですね。
そして、そういう人口が高齢化しているというだけではなくて、都心部でも、車に乗っても歩いても、見ますと、これは空き家だな、人が住んでいないなという家がもうあちこちにあるんですね。
きのう、私がそういう目で、車に乗って永田町に来る途中、ちょうど信号で、全日空ホテル、大繁華街ですよ、あの前で車がとまったんです。横を、左側を見ましたら、三軒、四軒、電気のついていない、朝ですよ、要するに、ほこりをかぶって、明らかにこれは人が住んでいないという家が、全日空ホテルの真ん前、トイメンに三、四軒並んでいる。その奥にも汚い住宅がぽつんと残されている。ああこんなに、今、都心も空洞化というか、空き家ですよ。恐らく、住みにくい、土地は高い、だからこれを売っ払っちゃって、億ションか何か知りませんけれども、結局、高齢者の人たちがもっと住みやすい快適な高層高級マンションに移っているのかな、こう思いながら、きのうしげしげとそれを見ておりました。
つまり、私は、高齢化社会の進展で、今後、都心に相当の空き家、ひいては空き地というものが生まれてくるんだろう、あるいは生まれているんだろうと思うんですね。ところが、一方で、先ほど言いましたように、防災機能だあるいは道路整備だ、いろいろな都市のニーズがある。今までは、高度経済成長、あるいは土地神話、土地を手放さない、需要の方が圧倒的に多くて供給が追いつかないという構造の中で都市化が進んできたけれども、これからは、人口減、高齢化社会、マンションに移り変えて、あちこちに空き家と空き地ができてくる。これは日本の歴史上今までなかったことだと思うんですよね。
だから、私は、この際、都市再生というのは、新しく生まれてくる都市のそういう空き地というものを都市計画法制の中に組み込んで、種地として、区画整理とか再開発の仕掛けのスタート台に使えないかと。そして、防災機能とか、道路を整備するとか、ミニパークをつくるとか、あるいは隣の土地のオーナーとセットにして、買い上げなきゃなりませんけれども、オープンスペース、豊かなビルというものをつくっていくとか、そういうチャンスがようやく来たんだろう、こう私は思うんですね。
そういう面で、この都市再生特別措置法というのが平成十四年からできておるんですけれども、やはりそういう視点がそろそろ考えられていい時期ではないか、こう私は思っておりますけれども、今の、そういう高齢化社会に向けていろいろ、あるいは人口減少によって都市の空き地ができてくる、これを抜本的な、一つ都市再生の種地として法制を考えていくということについて、大臣、御感想をお述べいただきたいと思います。あるいは方針でも結構でございます。