家本賢太郎の発言 (経済・産業・雇用に関する調査会)

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○参考人(家本賢太郎君) 御質問、ありがとうございました。
 正に、ワーク・ライフ・バランスというのがその育児支援だというだけにとらえられてしまうのは、これは私はよくないというふうに思っていまして、私どもの中でもいろんな取組を進めております。
 まず、一番その重要なポイントといたしましては、実はワーク・ライフ・バランスに取り組むことがベンチャー企業にとって経済合理性を欠いているかどうかという議論もあるんですけれども、これはいろいろやっぱり私たちも議論をした結果、実は、やっぱり従業員がころころ辞めてしまってその都度採用コストが掛かるとか教育コストが掛かるとかいうことで、要はつまり会社に対して従業員が満足していなくて離職率が高くなってしまう、回転率が高くなってしまうということは、実はこれ非常に見えないところでコストが掛かっているんじゃないだろうかと。
 それから、結局、ベンチャーの企業の場合には、ある一定のスピードで成長していくことが求められているものですから、計画の後ろ倒しというのはまずまあ認められないというか、考えにくいわけですね。ある一定のスピードできちんと成長していかなきゃいけないと。なので、例えば二年間止まりました、三年間計画が止まりましたということはまず許されないというところがありまして、まず重要なポイントとしては、その経済合理性の面についての評価をした上で、我々ワーク・ライフ・バランスに対して取り組んでいるつもりでございます。
 じゃ、その育児支援以外のところでどういうところがあるかと申しますと、いろんなプログラムを我々は持っているんですが、その中で実際に使われたものだけ申し上げますと、例えば御両親、社員の両親の体調の関係で、日本の中での転勤に応じられないと。我々みたいな中小、ベンチャーの企業の場合というのは、転勤に応じられないイコール、まあよくあるのがその会社を辞めなければならないようになるというようなこともあるわけなんですけれども、こうしたものについてはクオーターレビューと言われる、四半期ごとに私が全部の社員と海外も含めて会って状況を常にウオッチするというプログラムを持っておりまして、それによって問題を把握して個別に配転については配慮をすると、まあこれは役員会レベルで最後検討しますけれども、というようなこともやっております。
 それから、資格の取得でも、大企業では当たり前のことですが、やっぱり中小の企業ではなかなか従業員の資格取得に対して支援をする、費用を一〇〇%負担するというのはなかなか難しいんですが、これも二年ほど前から、個別にその内容を見るのではなくて、ある程度の幅でこういう資格に関してであれば取得することに対して一〇〇%基本的には会社がその費用を負担するというようなプログラムを持っておったりもします。
 この辺まではまあある程度あるところなんですけれども、例えば私どもの場合、外国籍の社員が多いという背景で、日本語を習いたいというニーズもあるんですね。これはなかなか難しいのが、英語とか中国語のような、最近駅の近くで勉強できるような英会話スクールなんかがはやっていて、そういうのは夜やっていたりするんですが、日本語を勉強しようと思うとなかなか仕事終わってから通える学校というのは多くなくて、勤務時間のシフトを考慮しなきゃいけないということで、そういうケースに関しては費用も出しますし、勤務時間に関しても考慮をして、午前中日本語学校へ行ってから会社に来るというのを認めていたりもします。
 それから、もっと言うと、やっぱり遠く離れたところに働きに来ていますので、なかなか精神的なストレスも当然外国籍の社員はたまることもあるということで、ある一定の期間、一年以上勤務した社員に対しては、ホームリーブプログラムという、家に帰るための旅費を会社が負担してあげると。一年に一回だったら何回でも使えるんですけれども。というのを持っておりまして、例えばヨーロッパから来ている社員ですと一回帰るのにある程度のやっぱりコストが掛かりますから、そうしたものを会社が負担しますよというようなもので、リフレッシュしてきてくださいねというような取組なんかもやっておったりします。
 全体的に、私どもやはり有休の消化の面で外国籍と日本籍で差が出てくるのかなというふうにずっと見ておるんですけれども、実は外国籍のやっぱり従業員の取得率が上がってくるのに対して引っ張られて日本籍の従業員の社員の取得率が上がっていくという傾向がありまして、トータルで見ると実はあんまり差がないというような状況もございます。
 それから、育休に関しては、実は男性の育休が四人昨年度出たんですが、これはたまたまでしょうけれども、全員とも外国籍の社員でして、フランス籍、マレーシア、それから台湾、中国ということで、日本籍の社員がその中にたまたまだれもおりませんでしたが、こういうのが出てくると、先ほどの有休の消化と同じように引っ張られていくところはあるのかなというふうに見ておりまして、それほど心配をしている、危惧しているという状況にはない、そんな感じで全体的にまとめて見ております。

発言情報

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発言者: 家本賢太郎

speaker_id: 11489

日付: 2007-02-21

院: 参議院

会議名: 経済・産業・雇用に関する調査会